長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。
この記事は、人生計画フォーラムのコミュニティ・プラットフォーム・システムの開発に関するクラウドファンディングプロジェクトが31日後の7/7(金)までに200万円の目標額を達成するために毎日2,000文字以上、書いています。金融庁からの指摘で始まった「不払い問題」への対応。この大きな流れに、私も完全に巻き込まれていきます。
タバコ部屋から狼煙が上がる
社会人7年め、企画1年に加えてミドル業務も2年続け、自信を深めていたヤング安田修(島耕作風)ですが「そろそろ財務営業に異動かも」なんて思うようになっていました。今考えると、普通に他の部門や支社への異動なんてことも十分あると思うのですが、FA制度を使っていた経緯からも、財務営業をやるものだと思い込んでいましたね。
ところがそんな年度も終わりかけの頃、タバコ部屋からきな臭い情報が漏れてくるようになりました。あ、私はタバコは吸わないのですが、自席ではしないような重ための雑談をする人が多く、アンダーグラウンドな情報はタバコ部屋から始まることが多いんですね。このためだけに、タバコを吸おうかと思ったことがあるくらいです。
「不払いが・・・」「大変なことに・・・」「本部の半分の人間が対応・・・」「異動は凍結・・・」「仕事は全部止まるかも・・・」みたいな。断片的な情報をつなぎ合わせると、大体その後発表される真相に「あたらずと言えど遠からず」くらいまでは迫れるので面白いんですよ。人事情報とか、サラリーマンの大好物です。
不払い問題と点検業務
それはともかく、不払い問題なんてもう覚えている方も多くないかもしれませんね。例えば保険契約に「入院の費用もカバー」というのが入っているのに、手術をしてその分の保険金を受け取った契約者の方がその申告をしないのを良いことに、入院分の保険金を支払っていないケースがたくさんある、と金融庁から指摘されたものです。
この例はやや金額的なインパクトが大きくないものを挙げましたが、主契約の保険金が不当に支払われていなかったりするケースもあって、大問題になりました。最大手の日本生命もその例外ではなく、「1,500億円をかけて抜本的な対策をする」と発表をしたりしました。その抜本的な対策の一つとして、過去の契約書を全部、見直したんです。
今では電子化も進んでいるのかもしれませんが、当時は手書きの、紙の契約書を人海戦術で見直すということで、タバコ部屋の情報の通り通常業務を半ば止めて、「資産運用部門だから関係ない」なんてことは一切無しに、全社的に取り組みました。私もその点検要員として、研修所に泊まり込んで契約書をチェックしたんですよね。
引きこもって「プレ一人合宿」
内情は今でもあまり詳しく書いてはいけないような気がするので割愛しますが、単身での泊まり込みの点検だったのである意味、時間が生まれました。そこで私がしたことは「ひたすらたくさん本を読んで、人生について考える」ということでした。このときの経験がのちに、一人合宿というコンテンツを生み出すことになる、なんてね。
でも、人生について考えるきっかけになったのは確かです。海外に派遣されている同僚もこの点検のために呼び戻されたりしていましたし、やりたいことなんて大きな流れの中では簡単に覆るという実感もありました。この泊まり込みの生活って選択の余地はなかった上にお世辞にも幸せな状況とは言えないし、なんだかなあっていうね。
帰る場所はあるのか
そんなことで3ヶ月くらい点検業務に従事している間、財務の業務も完全に止まっていたわけではありません。残った半分のメンバーで「片肺飛行」をしていたわけです。まあ言ってしまえば、所属から出しても致命的な影響のない人材と判断されて点検のメンバーに選ばれているわけです。自信があっても、まだまだ半人前でしたしね、実際。
そうすると、点検が終わって戻る場所はあるのだろうか。あったとして、そこで再び通用するもしくは結果を出せるのだろうかという不安が持ち上がってきます。年度末に凍結された異動が点検終了と同時に動き出すという情報があり、いっそこのタイミングで異動させてくれないか、というのが本音で。祈るような思いで発表を待ちました。
パラオへ、そしてまさかの内示
点検業務では休日出勤が結構あったので、土日も含めて9連休できるくらいには振替休暇が溜まっていました。この頃は妻も仕事をしていたので、一人でパラオに行こうと思い立ちました。「ドリフトダイビング」というのを体験したかったのと、心ゆくまでダイビング(なお、妻の影響で始めました)をやってみたいと思っていましたので。
ところが、直前で点検終了の日程が少しずれて「普通の有給を追加で・・・」と課長と交渉するハメになりました。そのとき「ゆっくりして良いよ」みたいな反応だったのが気になっていました。これはもしかして、異動があるのではないかと。案の定パラオ帰りに、まさかの異動内示が待っていたのでありました。それでは、また。