長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。
この記事は、人生計画フォーラムのコミュニティ・プラットフォーム・システムの開発に関するクラウドファンディングプロジェクトが45日後の7/7(金)までに200万円の目標額を達成するために毎日2,000文字以上、書いています。今回のテーマは大学生活です。はっきり言って、ろくなことはしていません。
勉学に燃えるのは一瞬
北海道大学経済学部に現役で合格した私は、まさに意気軒昂。学問を極めようと燃えていました、ええ最初は。専門の経済や経営だけでなく、教養期間(最初の2年)は心理学や法律の授業を選択してみたり、必要以上の単位を履修し、スケジュールを目一杯詰め込んで。当然、毎日学校に通うのが当たり前と思っていました。
空き時間は図書館で、毎日1冊以上の本を読もうとか決めたりして。第2外国語は中国語やロシア語が単位が取りやすいという情報を得たのにも、あえてドイツ語を選択したりしましたね。これが、意図してのこととはいえ単位について厳しい「鬼」の先生に当たって単位を落とすことになり、のちのつまずきの一因になります。
あっという間に大学には行かなくなり、塾講師や警備員に居酒屋といったバイトだけはしていましたが、その他はゲームをしたり本を読んだりするだけのダメな日々を送るようになります。いかに最小限のエネルギーで単位を取るかしか考えないようになり、いずれ単位なんてどうでも良いというところまで行きました。
自由が生み出す廃人のような生活
なぜこのような状態になってしまったかというと、大学には自由がありすぎるからというのが一つの理由だと思います。初めての一人暮らしですし、それまでの親や学校の先生にコントロールされていた生活とは違って、休んでも誰も何も言わないし、それこそ試験の日に寝坊なんていう信じられないことも普通に起こります。
仕送りもあるので、ぜいたくさえしなければ生活できないということもありません。バイトをすれば遊ぶお金も手に入り、何をしても誰にも怒られないという夢のような、しかし必然的に自堕落になる状態です。人って、完全な自由を手に入れるとダメになるんですね。でももう、腹を括ってダメな生活をしようと思いました。
学生時代にやっておくべきこと
過去バズった『学生時代にやっておくべき7つのこと』という記事に書いたのですが、こういうダメな生活も期間限定で経験しておいた方が良いとまじめに思うんです。お酒と異性、アルコール、人間のクズのような生活をする時期なんだとどこか冷静に観察しながら、モラトリアムをひたすら満喫するんです。
私は自分がくそまじめであり、社会人になったら仕事人間になり、意識の高い生活をするであろうことはわかっていました。だから大学の4年間(5年間)は一度思いっきりネジを緩めて、今で言うところのレジリエンスを高めておこうとどこかで考えていたように思います。これが一生続いたら、人として終わりですけどね。
計画的に留年する
その一環として、留年をしました。親に断りを入れた上で2年目の後半半年間、休学をしたんです。北大を受験するとき、1回だけは浪人を許して貰うという交渉をしていました。結果としては運良く現役で入ったので、保留していた「浪人権」をここで行使させて欲しいと。普通、怒られますよね。うちの両親の偉いというか不思議なところは、留年をしたときもインドに行くと言った時も、反対されたり叱られたりしなかったことです。
「自分で考えて、自分で責任を取れ」というところが徹底していたように思います。私が「一度言い出したら聞かない」性格であることを知りつくしているということもあったのかもしれません。とにかく、電話越しに「ああ、そう」みたいな反応でした。親となった今、これって普通じゃないなと思います。感謝です。
1年間でやりたいことを全部やる
ともかくそうやって得た1年間は、やりたいことを全部やろうと思いました。YOSAKOIソーラン祭りの実行委員とか、日本縦断ヒッチハイクの旅、インドに3ヶ月放浪に行ったかと思えば、帰ってきて人には言えないようなアルバイトをしたりもしました。旅のお金は、物欲が無かったのでバイト代を貯めておきました。
向いていないなりにサラリーマンとしてモラル高く15年、頑張ってこれたのはこのときの「蓄積」があったからだと思います。「寝だめ」みたいな感じですかね。変な話ですが日本生命という良い会社に入れたのも、こういうことを「やりきった」という思いが自信に繋がったから、というのもあると思います。
勉強や論文にゼミ、サークルとかバイトとか学祭とか、そういう大学生らしいこともちょっとはかじりましたが、振り返ってみれば最大の財産になっているのはむしろこの「何もしなかった1年間」だと感じます。人生って、本当に不思議ですよね。それでは、また。