長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。
人生計画フォーラムは生態系だと考えているのですが、どうもこの概念がメンバーの方々にも理解されていないような気がします。私自身もまだ完璧に理解している訳でもないですし、理解しなかったからといって何の不都合もないのですが、一度きちんと説明しておいた方が良いかなと思い、筆(キーボードですけど)をとりました。
生態系とは何か
生態系(ecosystem)とはWikipediaに拠れば、
ある一定の区域に存在する生物と、それを取り巻く非生物的環境をまとめ、ある程度閉じた一つの系と見なすとき、これを生態系と呼ぶ。生態系は生態学的な単位として相互作用する動的で複雑な総体である。
とあります。まあ前半はふむふむとわかったような感じで読んで頂いて、こういう仕組みで生態系という言葉が使われる時の意味は主に、後半ですかね。文字通りの生態系をイメージして頂くためによく挙げられる失敗例をご紹介すると、中国で毛沢東さんの時代にスズメを駆除した話があります。
当時の中国ではスズメは農作物を食い荒らす「害鳥」だとされていたので徹底的に駆除したのですが、実際にそうすると今までスズメが食べていたイナゴやウンカなどの「害虫」が大量発生して、結果としては農作物への被害は大幅に増大したと。食物連鎖は複雑で、簡単には操作すると痛手を被るということですよね。
フォーラムのどこが生態系なのか
ではフォーラムのどこが生態系なのかというと、食うものと食われるものがいるから・・・という生々しい意味ではなくて(笑)、様々な能力と個性と意図を持ったプレイヤーがそれぞれ「長期的に考え抜いた上で、利己的に行動」しているからです。10億円企業の社長や起業家も、サラリーマンやOL、主婦の方もそれぞれに自分とは同じではない他のメンバーと交流することでメリットを受け取ることができるということです。
その考え方を体現しているのがブランチという仕組みです。それぞれが、自身の得意なところや情熱を燃やし続けられるところでコミュニティを所有し、育てていきます。最低限のルールはありますが、基本的には何をやっても良いんです。ただ関係性を作るだけという考え方もあれば、ビジネスに繋げないというやり方すら可能です。
サラリーマン同士が繋がったり、主婦の方が社長に教えたり、起業家同士が交流したり、驚くようなビックプレイヤーが活動したり。そういう多様性を歓迎しているんです。追求するのは自分のメリットですが、長期的に考え抜いて行動していればどうしても、他のメンバーの役に立ってしまいます。これってつまり、生態系ですよね。
生態系が必要な理由
よく新入会の方に言われる苦情、でもないですが「自由すぎて戸惑う」というのがあります。最初はこれをして、次はこれをして、あなたの役割はこれです!と言ってもらえた方がある意味、楽なのでしょう。どうしてもそういうコミュニティが良ければ、きっと他にあるのでそちらに行ってください。自由すぎるのが良いところですからね。
なぜそこまで自由にしているのかというと、私自身が自由になりたくてこの仕組みを作ったからということもあるのですが、より大きな理由は「将来の環境におけるコミュニティでの勝ち方が不確定だから」です。私自身、いくつか仮説があってそれを自ら保有している4つのブランチで試していますが、そのどれが正しいかはわかりません。
もしかしたら4つ全てが結果的には正しくないかもしれない。刻々と変化する環境の中で、試行錯誤をしながら勝ち方を探すという感覚です。仮にこれだというものが見つかったとしても、それを全員に強制することはありません。環境は変化するので、危険だからです。より良い仮説があったとしてもそれをマネする人、あえて逆を行く人、無視する人という多様性があって初めて、劇的な環境の変化があった場合に生態系は絶滅を免れるのです。
コミュニティの進化を早める
私はブランチの数も大切だと思います。より正確に言えば、動いているブランチの数です。多くの仮説を試してみるために、また十分な多様性を確保するためには、数は力になります。現状ではうまくいっていないブランチも、一つの仮説を試しているのならうまくいかないやり方を一つ見つけるという意味で有意義です。ナイストライ!です。
いずれ仕事は、誰かに言われてやるのではなく、自分の頭で考えて選ぶことが当たり前になるはずです。全ての人がコミュニティを持ち、それが互いに繋がるようになると思います。サービスやモノを売るのも、コミュニティを活用するのが当たり前になるでしょう。そういう「進化」が起こりつつあると感じるんです。
その不可逆的な進化を、人生計画フォーラムという生態系は促し、早めているつもりです。そういう時代が来た時に、ブランチのどれかがその最先端にいて、大成功をしていれば良い。もっとも、そういう時代が来るということ自体が、一つの仮説ではあるわけなのですが。そこはほら、ギャンブルですよ(笑)。それでは、また。