長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。
ゴールデンウィークは妻と子供が実家に帰る(変な意味ではありません、多分・・・)ので、今年2回目の一人合宿をします。私は、会社を経営している人はもちろん、サラリーマンでも合宿をするべきだと考えています。これもランチと同様、今のところ誰も真似しませんが、一方的にやり方をまとめてみましょう。
一人合宿って何?なんのためにするの?
大きな企業だと、経営幹部で合宿をやったりしますよね。まあ温泉に浸かってお酒を飲んで、翌朝はゴルフに行ってが経費でできて役員の特権じゃガッハッハみたいなバブリーな合宿が多いかもしれませんけど、それだって経営幹部間に繋がりが生まれるでしょうし、さすがに何時間かは経営課題について話し合うので、効果は高いと思います。
わかりやすく言うと、これをめちゃくちゃストイックにして参加人数を一人に絞り込んだ(笑)のが、私が提唱する一人合宿です。場所はビジネスホテルが多く、もちろんゴルフはしませんし、お酒はおろか食事すらとらないこともあるくらいです。始めたのは起業をしてから、今のところ半年に1度のペースでやっています。
目的はいくつかあり、ひとことで言えば「雑多な日常を抜け出し、作業から離れて戦略を練る」ということでしょうか。ビジョンの明確化、人生計画の更新、アイディア出し、優先順位づけと頭の整理、アクションプラン・・・といったことをテーマにします。今回は、フォーラムのシステムや全国展開も大きなテーマになります。
具体的にどうするの?
やり方として一番重要なことは、「何もタスクがない数日間を確保する」ことです。合宿では純度の高い思考をするため、間に人に会う予定や対応しなくてはならない電話が入ったら、効果は激減します。ブログも書かない、メルマガも書いておきます。海外出張や夏休みを確保する感覚で、真剣にスケジュールを確保します。
スケジュール帳に合宿期間を書き込んだら、ホテルを予約しましょう。安いビジネスホテルで良いですが、狭すぎない方が思考は広がります。逆に、交通の便が良いメリットがほとんどないので、あえて郊外を選ぶことも多いです。周りに面白いところがない方が良いですね。宇都宮合宿は餃子が気になり、ちょっと失敗しました。
当日の持ち物でもっとも重要なのはノートです。極端な話、ノートとペンさえあれば他には何もいらないくらいです。PCを使うのは最終日のみ、スマホも電源を切るくらいで良いです。本もいらないですね。ひたすらノート(自分の思考)と向かい合い、考えをまとめる。それが一人合宿だと言っても過言ではないでしょう。
スケジュールはどう組むの?
期間はまちまちで決まりはないのですが、理想的な期間は7泊8日ではないかと思いつつあります。8日、と言っても初日と最終日は移動日なので、純粋に確保できる時間はこれでも6日間なんですよ。大きく考えるには、6日間あるとひととおりできるなという感覚です。ビジョンだけなら、2泊3日(実質1日)でも可能です。
時間が6日間あるとして、前半の3日間は「行き」です。できるだけ期間を長く取って、ビジョンを膨らまして考え抜く。100歳の自分に会いに行く感じですかね。60年先のことなんて、さすがに妄想ですよ。でも、それで良いんです。長く大きく、妄想を膨らまします。具体的なやり方や可能性、着地はまだ考えなくて良いんです。
で、後半は「帰り」ですね。ゴールから逆算して、タイムスパンを短くしながら、具体的に考えます。30年、10年・・・1年、来月は何をするのが「正しい」のかと。具体的な目先のアクションプランまで落ちたら、最後にアウトプットして終わります。合宿前に、ざっくりとした合宿計画を作っておくんです。
断食と組み合わせる?
過去の一人合宿では、断食と組み合わせたりしていました。梅干しと水だけで100時間断食!とか言って。体質的にはもっと長くてもいけそうな気がしますけど、記録の更新を目指したり、そこで無理をするのは本質的ではないので、今はせいぜいやっても48時間。野菜ジュースあり、とかのプチ断食です。
なぜ断食をするかというと、その方が頭が冴えるからです。買い物に行く時間も省けますし、「夕食は何を食べようかな」なんて考えなくても良いですから、考えに集中できるんですね。まあ、栄養が不足して頭が鈍っている可能性も否定しきれないのですが、少なくともスケジュール前半の妄想フェーズとは相性が良いように思うんです。
合宿する時間がないんだけど?
この一人合宿の話をすると「いつかそんな時間を取れるようになったら良いですね」くらいの反応が圧倒的に多いです。お前はヒマなのか、ってどことなくバカにされている感じもします。私に言わせれば、徹底的に考え抜くことで時間が大幅に節約できるんですけどね。ゴールに結びつかない無駄な作業がごっそり、無くなりますから。
それでも現実的には忙しくて、という方は半日でも良いですよ。カフェにノートを持ち込んでスマホの電源を切り、考え抜いてください。半日以上の時間が削減できることを、実感して頂けるはずです。だったら1泊2日だとどうか、やはり「投資」以上の効果が出る。それなら考えれば考えるほど得だ、ということになりますよね。
ひとたびその効果を確信して頂ければ、次の合宿が楽しみで仕方なくなるはずです。ライバルを増やしてしまうなんてケチなことは言いませんので、世の中の全ての人がこうやって自分の頭で考えて、自由で好奇心にあふれる人生を目指すようになったら良いなと切望します。ぜひやってみてください。それでは、また。