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信用の器 フラスコ

サラリーマンが独立するまでにやらなくてはならない7つのこと

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

後に続く人の参考になると思いますので、サラリーマンがコンサルタントという業種で独立開業する際に準備しておくべきことを、備忘録を兼ねて自分なりの優先順位を明確にして纏めておきます。

(注意:別のサイトで書いていた過去の記事を、順次新サイトに移設します。そのため、以前からの読者様には重複した内容とお感じになる記事が散見されることとなります。このタイミングで内容を最新の状況にアップデートしたり追加したり、表現を変えたりしていますので、そのあたりも「間違い探し」的にお楽しみ頂ければ幸いです)

1.ビジョンの確立

大事な順に書きます。最も重要な事はこれです。そもそもなぜ、安定したサラリーマンを辞めて起業をするのか。世の中に提供すべき価値、自分しかできないことは何か。何がキミの幸せ、何をして喜ぶ。

そういうことを、一人になってノートに書きながらじっくり考え、お酒を飲みながら友人にぶつけ、専門家に相談し、時間をかけて固めていきます。もちろん、走り出してからもビジョンは大きく変わりますが、このプロセスをしっかり経ておかないと、開業してから「食べるための仕事」に奔走させられることになります。

最初から全てが思うようにはなりません。ですが、少しずつでもやりたいことに近づいていかないと、起業した意味が無いですよね。そのために、ゴールを理解している必要があるのです。

2.商品の作り込み

当然ですが、クライアントの前に出たときに、自信を持って売れるものが無くてはいけません。コンサルは知識を売る仕事ですから、商品の作り込みには圧倒的なインプットが必要です。過去の業務経験を棚卸したり、本を読んだり、セミナーに出たり、師匠となる人を探したりすることもここに含みます。

最初は全てをオリジナルで作ろうと思わない事です。既に実績のある人に教えを請いながら、パクれるところは徹底的にパクる。最初はそれが最速ですし、クオリティも高まります。オリジナリティはある程度できるようになったら、出していけば良いのです。守・破・離ですね。

3.見込み客作り

本来ならば、開業してすぐにクライアントが複数付くようにしておくのが理想です。信義則上、競業忌避上はアウトですが、今の取引先や同僚でクライアントになってくれそうな人がいたら、しっかりと捉まえておくことです。独立後、意外な人が力になってくれるかもしれません。

SNSやメルマガなどをどう使うのか、セミナーにはどうやって集客するかも考えておきましょう。これにはリザーブストックを使うと非常に有益です。Facebookやtwitterで集客をする仕組みを作る事も必要なのですが、時間がかかりますし、気を抜くと長い時間、遊んでしまうので要注意です。

4.営業ツールの準備と専門家のネットワーク作り

ホームページや名刺、それに使う写真の撮影、ロゴ、パンフレット。ここは時間をかけて手作りをするよりも、プロの手を借りるべき分野です。それも「格安」を売りにしている人よりは、できれば実力のある人を選びたいところです。

資金力がモノを言うところですし、専門家のネットワーク作りが必要になるでしょう。お金を払いながら力のある人を見極め、ネットワークを作るというイメージです。

5.株式会社の設立

印鑑を作り、定款を作り、登記する。会社を作るというのは、実はそれだけです。全て自分でやっても良いですが、専門家のサポートを得るとスムーズです。会社設立は自分でやれば25万円程度でできます。専門家に頼んでも30万円を越えないでしょう。

私は今回は専門家にお願いしました。非常にスピーディーに会社が設立でき、満足しています。別途、税務署や社会保険の届け出もあります。

6.資金の手当て

自己資金なのか、誰かの出資を得るのか、借入はどうするか。助成金・補助金を使うか。私の場合は全て自己資金であり、ここについてあまり心配していなかったので6番目ですが、場合によっては一番のボトルネックになるかもしれません。

銀行口座はどこにするか、クレジットカードの準備は良いか。辞めてしまえば信用力が無くなりますから、クレジットカードはサラリーマン時代に作っておくべきです。

7.会社を辞める

思い切って辞めるだけと言えばそうなのですが、やはり急に辞めると周囲に迷惑を掛けます。また、古巣は将来のビジネスにおいてクライアントや協力者となり得ます。なので上司や同僚の理解を得ながら、できるだけ円満退社をするべきです。私はここに、ほぼ半年かけました。

有給休暇をどうするかというのも、案外悩ましい問題です。社宅に住んでいたりすると、住むところの手配も必要になります。これも、サラリーマン時代に契約しておくと信用力が高いのでスムーズです。

以上のように、開業前はやるべきことが山のようにあります。大切なのは、できるだけ優先順位の高い事に時間とエネルギーを使う事です。そのためには、自分で抱え込まず、できるだけ専門家の協力を得るべきです。そうすると結構なお金がかかってしまいますから、悩ましいところです。

経営は既に始まっていると思って、クレバーに、シビアに判断していきましょう。それでは、また。