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信用の器 フラスコ

人前で話したり対話をしたりする能力と「社交的」ということは違う

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

私は講師として人前で話をすることも多く、コンサル・コーチをやっているのでクライアントとの対面セッション、会議のファシリテーションなどは本業です。人前で話したり、人と対話をすることは得意ではあるのですが、自分のことを「社交的である」とは全く思いません。話をしたり対話をしたりする能力と社交性は、全く別のことだと思うんですよね。

話をするのは得意

サラリーマン時代を含めて色んな仕事をする中でわかってきたのですが、私は文章を書くことに加え、話をすることもどうやら得意です。少人数を相手にしてのセミナーや、会議のファシリテーション、対面でのセッションなど言葉を武器とした仕事はおそらく、基本的にはうまくやれるようです。自分で言うのもアレですが。

飲み会やパーティーでも、その延長として何となくテンション高く、そつなくこなすことができます。 あまり私のことを知らない人が端から見たら、社交的な人だと思うかもしれません。しかしそれ、かなり苦手です。お酒をあっさり止めることができたのも、本当は飲み会が苦手だからだったのかもしれないなと思います。

社交が苦手

実は今回、たまたま山里・若林の「飲み会の逃げ方」という動画を観て、このテーマに思い至りました。上司や先輩に「飲みにいこう」と言われたら、基本的には「イヤだな」と思っていたんです。パーティーなんて、仕事だから行きますけど、楽しいと思ったことは一度もありません。

お酒が好きで飲み会が好きな人は「飲み会=楽しいもの」と思い込んでいるのですが、世の中にはそうでない人もいるということを、念頭に置いて頂きたいと思います。「飲みに行ける」ではなく、「飲みにいかなくてはならない」という受け止め方をする人がいるということを。職場のコミニュケーションを改善するための飲み会は良く推奨されていますが、特に最近の若い人に対しては、逆効果になることもあると思うんですよね。

こう書くと誰も誘ってくれなくなるのが怖いので念のため書いておきますが、気の合う人と食事に行くのは私も好きですし、良いと思います。さらに朝食やランチだったら時間のロスも少なく、コストもかからず最高です。不特定多数の人とお酒の力を借りて、だらだらと長い時間、強制的に社交させられるのが苦痛なんです。

自分の「射程距離」を知る

ちょっと本題から離れますが、人によって、話をすることで影響を与えることのできる最適な「射程距離」というのがある気がしています。私の場合は、ベストは1対1です。1対4までなら、かなりそれに近い殺傷能力を発揮することができます。1対8くらいになると、かなり影響力は弱まるようです。人によっては、「1対1じゃないとだめ」あるいは「多ければ多い方が良い」という人もいるでしょう。

このことに気付いたのは、恥ずかしながら若い頃に経験した合コンのときだったような気がします。合コンとかもう、「つまらないなあ」と思いながらも誰よりも楽しんでいるかのように振る舞う感じで疲弊していたのですが、どうも3対3くらいが限界だと。4対4だともう、コミニュケーションが成立しないんですよね。

で、後にいざ勉強会やセミナーをやってみると、4〜5名を相手にするとうまくいくのですが、7〜8名になると参加者の集中力が弱まり、心が離れていく感じがしたのです。なので若い頃は経験・勉強として合コンに参加しておくのも悪くないかな、と思います。面白くはありませんが(笑)。

得意と好きは違う

話が戻って、私は社交ができないわけではありませんが、好きではないんですね。良く喋るので誤解されがちですが、極めて内向的な性格なんです。イヤイヤ飲み会に参加している時間があったら、一人で考え事をしていたいんです。思い切って言ってしまえば人に会うより、本を読んでいる方が楽しいと感じます。

コーチに向いていると言われると、そんなことは無いんじゃないかと思ったりもします。もっと、人に会うのが楽しくて仕方ないというような人の方が向いているんじゃないかと。一方で、ちょっと距離を保って冷静に観る・聴くことができるので、うまくいっているような気もするのですが。よくわかりません。

もちろん、やるべきことはやります。実りのありそうなパーティーには出ますし、会う必要があると判断した人には積極的に会いにいきます。さらには、人生計画フォーラムというコミュニティの主宰までしているのだから、人生とは面白いものです。まあ実際は自分のコミュニティは、運営していて楽しいんですけどね。

どちらを仕事に選ぶべきか

最後に、 起業の永遠のテーマですが、好きなことを仕事にするべきか、得意なことを仕事にするべきかという話です。私は、「好きなことを仕事にすればうまくいく」というのは嘘だと思っています。「好きなことを仕事にできれば幸せ」というのは言えるかもしれないですけど、実現は難しいですよ

これに関しては自らの価値観をしっかりと見つめ直し、楽しいと感じることの周辺で得意なことをビジネスにしていくのが、良いと思います。私の場合は仕組みを考えて実現するのが楽しいので、書いたり話したりするという得意なことでビジネスを組み立てています。好きなことを直接的に仕事にしたわけではありません。

良くないのは「好きとか得意とか言っていても仕方ない、何でもやらなくてはいけない」と思考停止することです。起業をするということはやること・やらないことを選べるということですから、価値観の明確化による取捨選択は重要になります。本来はサラリーマンでも、同じだと思うんですけどね。それでは、また。