夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
夢を叶える方法の一つは、誰か大切な人と共有化することです。そして、二つ目はこれです。「紙に書いて持ち歩くこと」。ただ書くだけではなくて、是非それを持ち歩いて下さい。
なぜ紙に書くのか
「紙に書いて持ち歩く」という一文の中には実は二つの要素が入っています。まず、「夢を紙に書くこと」そして「書いた夢を持ち歩くこと」です。その両方を実行することに意味があるんですね。順番に説明していきます。
まず、「夢を紙に書くこと」。実は人間、頭の中だけで考えられることには限界があります。割と簡単な内容であっても、頭の中だけで考えると途中でいきづまったり、思考がループしたりします。何より、考えていたことを忘れます。これは頭が良いとか悪いとかではなくて、人間の脳というものが所詮、そんなものだということです。
例外として、頭の中だけで複雑なことを考え、結論を出すことができる天才がいるかもしれませんが、少なくとも私はそうではありませんし、失礼ながらこのブログを読んでいるあなたも恐らくは、そうではないはずです。身の回りにいるレベルの「頭の良い人」はみんな、複雑な思考は紙に書きながらしているはずです。
「あまり紙に書いたりする習慣がないなあ」という方がこの記事を読まれているとしたらそれは大きなチャンスです。是非、ノートを一冊買ってきて、それに叶えたい夢を書いてみて下さい。今までとは全く異なった発想が出てくるはずです。そして、紙に書いてしまえばそれはもうなくなりません。記憶とは異なり、形に残るんです。
なぜ持ち歩くのか
さて、紙に書いたら次は「書いた夢を持ち歩き」ましょう。それはいつも使っている手帳が良いでしょう。EvernoteでもWordでも構いませんが、できれば手書きが良いですね。自分の文字というものは脳にとって特殊な存在であり、例えば10年後にそれを見ても、自分の文字だとわかるものです。手書きだと記憶に残りやすいんです。
そして、手帳の1ページ目等のいつも目につく場所にそれを書くことにより毎日、自分の夢が何なのか、確認することになります。作業机やトイレの壁に貼っておくのも良いでしょう。朝起きてそれを唱和するところまでいくと最高ですね。
なぜそんなことをするかというと、夢を「自らの潜在意識に刷り込む」ためです。
良く「わかる」と「できる」は全然違う、なんて言いますよね。これは、表面に出ている顕在意識では理解しても、潜在意識が理解していない状態が「わかる」で、潜在意識までが深く理解した状態が「できる」なのだということです。潜在意識まで到達した理解は、自転車に乗ることが「できる」ように、自然と行動に出るんです。
一回や二回、書いたり口に出すだけでは潜在意識にまで届きません。毎日毎日、それを繰り返すことによってようやく、潜在意識が「あっ、これは生きていくために必要なことなんだな」と気付き、重い腰を上げます。一度潜在意識に刷り込まれた内容は、もはや頭で考える必要もなく、実行できます。そうなればもう、夢は叶ったも同然です。
脳が本気で錯覚するまで
というわけで、「夢を紙に書いて持ち歩く」とその夢は叶います。持ち歩いているだけではダメなんです。潜在意識に刷り込むために、持ち歩くんだ、というところを理解して下さい。
実は、前回記事の「誰かと共有化する」も同じ要素を含んでいます。ごく当然に、自分のこの夢は今こんな状態だよ、とか、あなたはその夢を叶えるんだね、と会話が出来る人が身近にいると、潜在意識に刷り込みやすくなるんですね。潜在意識に刷り込むとは、言い換えると「自分自身がそれを信じ込んでいる」状態のことです。
究極は、「その夢が既に叶っている」と脳が本気で錯覚している状態にまで持っていくのが理想です。お金持ちになりたい、のではなくて自分は既にお金持ちなんだ、社長になりたい、のではなくて自分は既に◯◯という会社の社長なんだ、というように。ちょっと危ない人と思われそうですが(笑)、夢を叶える確率は間違いなく高まります。
ビジョンが世界を創る
私が夢やビジョンの大切さを重視しているのは、それが世界を作るからです。まず夢やビジョンがあって、それを脳が信じて、それから現実が作られるから。
iPhoneが最初にあるんじゃなくて、まずスティーブ・ジョブスという良い意味で少し頭のおかしな人が、「世界を変える!」と考え、頭の中でiPhoneを完成させて、それが実現可能であると信じ込み、それから設計して組み立てて、製品を世界に送り出している。最初に夢・ビジョンがあるんですね。世界が変わる時は、いつもそういう順番です。
人間の脳というのは、それだけの可能性を秘めていると思います。それだけ素晴らしい脳でも、紙に書かないと大して深く考えられない。人に話さないと信じ込めない。そういう限界を良く理解して、うまく使ってさえいけば、あなたの脳は世界を変えられると思いますよ。それでは、また。