夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
心に描いた夢を叶えるには、どのような方法があるか。全三回のシリーズで考えていきます。夢の三部作と呼んでいます(笑)。第一回目の今回は、「誰かと共有化する」です。
妻へのプレゼン
以前、私は「起業について」というタイトルでパワポで10枚ものくらいの資料を作り、予め妻にプレゼンをしたことがあります。これにより、妻の起業への理解が深まり、協力を得られるようになったことは間違いありません。
実はその前にも、「良い人生とは」という別のプレゼンも行いました。「人生計画書」の一部である「夢100リスト」などを使いながら自分の夢、価値観を説明したものです。これにより自分の人生には「勉強が大切」というメッセージを伝え、土日の片方は勉強をすることを許して貰ったりするという効果もありました。
私は節目節目で妻に対して、このようにプレゼンを実施してきていますが、実は夢を叶える方法として、身近な人とその夢を共有化するという方法は非常に有効です。マスターマインド、なんて言い方もしますね。
1人で想う夢よりも、2人・3人で想う夢の方が、どうやら遥かに叶う確率は高くなるようです。2倍・3倍でなくて、4倍・9倍になるイメージですね。足し算ではなくて、かけ算です。
宇宙の電波と共鳴が・・・とか言うと一気に胡散臭くなりますが、そういう「引き寄せの法則」的な効果も、証明は困難ですが多くの実例から、あることは確かだと思います。
夢だったら仕方ない
卑近な例を挙げて説明します。私は去年の正月、ラスベガスに一人旅で行ってきました。何年か前には、パラオに一人でダイビング三昧の旅に行きました。妻子のある身でこんなこと、なかなか実現できませんよね。そりゃ、「一緒に連れて行け」ということになりますよ、普通。我が家も決して例外ではありません。
ただ、この2回については、たまたまぽっかり予定が空いて、家族とは予定が合わなかったんです。その時、「夢を一つ叶えて良い?」という言い方でこれらの旅を提案したところ、「夢だったら仕方ない」ということで妻の理解が得られたのです。実際に、夢100リストの中にこの2つは入っていたんですね。
もちろん、そんな打算で夢にこれらを入れたわけではありません。たまたま、リストに入っていたので私も急な休みの際にそのことを思いつきましたし、妻も認めてくれました。我が家は妻の人柄が良いということは疑う余地はありませんが、夢のリストに入っていなかったら、この2つの旅は恐らく実現していないでしょう。
引き寄せなんて大袈裟な話をするまでもなく、このように身近な人の協力を得られれば、簡単に叶う夢もあるということです。起業という夢も、実はその類いなのではないでしょうか。起業を断念する人の多くが奥さんの理解を得られないという理由で断念をしているのですが、実はきちんと説明をしていないということなのではないでしょうか。
一番身近な人を説得できないなら
なので、叶えたい夢があるなら、一番身近にいる人と共有化するというのはとても大切なことです。共同経営者になる人を見つけているのなら、もちろんその人と共有化して下さい。結婚しているなら奥さんと、お付き合いをしている人がいるならその人と、夢を共有化して下さい。
大人になると、まじめに夢を語るという機会が無くなりますので、その機会にもなります。人に説明することで自分の頭の中が整理され、理解が深まります。この先、起業をしていくならば出資者や銀行、取引先に従業員と、他者と夢を共有化しなくてはならない機会が多くありますので、まずはその第一歩です。
それは、照れくさいと思いますよ。私もかなり、恥ずかしい気持ちを乗り越えて妻にプレゼンをしましたから、その気持ちは良くわかります。ただ、そこを乗り越えることで一つの自信になるんです。一番近くにいる人を納得させられないビジネスプランで、赤の他人を説得できるでしょうか。最初の応援団を得るという、戦いだと思って下さい。
やるなら手ぶらではなく、きちんとプレゼン資料を作りましょう。パワポでもワードでも構いませんが、新しい事業に対する想いがあるなら10枚くらいはすぐ作れるはずです。もちろん、1枚に凝縮する形でも問題ありません。要は、それで人を説得できさえすれば良いんです。
退路を断つ
そんなわけで、夢を叶える方法の第一弾としては「誰かと共有化する」ことを挙げさせて頂きました。人間の意志の力なんて、弱いものです。自分一人で考えていることは、ちょっと面倒になったり疲れたり、忙しくなったらすぐ先送りされて、実現しません。しかし、大切な人に宣言したことは、やらないと信頼を失います。
世間に対してブログで発信したり、本を出してしまったりして、どんどん引っ込みがつかないように追い込んでいけば良いんです(笑)。まあそこまではすぐにしなくても良いですが、まずは一番身近にいる、大切な誰かとあなたの夢を共有化してみませんか?それでは、また。