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信用の器 フラスコ

「忙しさを最大化する」という間違い

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

世間はすっかり師走で、皆さん「忙しい、忙しい」と言っているのですが、私は「あえて言おう、ヒマであると」と言っています。忙しい人から見ると、「こいつこの年末のクソ忙しい時期にこんなにヒマで、大丈夫なのかな」みたいに見えているんじゃないでしょうか。ご心配をおかけして、申し訳ありません。

ご心配1:安田は本当にヒマなのか

今回に限りませんが「ヒマだ」と言うとまず、ご心配以前に「嘘だ」という反応が一番多いです。独立したてで大変なはずのこの時期に、ヒマなはずがないと。本当にヒマだったらアルバイトでも何でもして、少しでもお金を稼がないと会社が潰れてしまうのではないだろうか。いややっぱりヒマなはずがない、という。

まあまあ、ヒマだっつっても夜の10時まで仕事をしているくらいなので、世間一般でいうところのヒマとは少し概念が違うかもしれません。コンサルの準備もしていますし、次のセミナーも作っていますし、寄稿もすればブログにメルマガも書いてセッションも・・・と、それなりに忙しいと言えなくもないのかもしれません。

でも、午前中はぼけ〜っと本を読んでいましたし、SNSにはリアルタイムで反応していますし、何より〆切に追いまくられているという感覚が一切ないので、ヒマだなあと感じるわけですね。ええっと、こういう人達に対して差し障りなく、穏便に言うなら「忙中閑あり」ってやつですよきっと(違う)。

ご心配2:仕事がなくて困っているのではないか

で、どうも本当にヒマらしいと思うに至ると、次にくるのは「大丈夫?」というご心配です。思うように仕事が取れていないのではないか、ヒマというのは「何か仕事を紹介して欲しい」という意味ではないかと。いや、紹介はして頂きたいですけど(笑)、前述の通りそれなりに仕事はやっているので、大丈夫ですよ。

むしろ、単価の引き下げが必要な仕事や、将来のビジョンに繋がらない仕事、単なる付き合いなどは徹底的に排除することにエネルギーを使っています。結果として手元に残っているのは単価が十分に高いか、将来のビジョンに繋がる仕事ばかりです。なので、仕事量の割にはしっかりと収入があります

ご心配3:そろそろ廃業して、就職するのではないか

どうも、事業を諦めてサラリーマンに戻るべきだ、戻って欲しい(失敗して欲しい?)と考える人が結構いるらしいんですよね。事業は概ね計画どおりに進んでいますし、今くらいの収入でもこの先10年は続けられるだけのキャッシュフローと資産の裏付けがありますから、恐らくもう止めることはありません。

あんなに忙しい思いをしてストレスを抱え、自分の頭で考えることを放棄する代償として、あの程度のお金を貰うだけのサラリーマン生活には、もう戻れません。まだ収入が去年を越えてはいませんが、来年は普通に越えないとな、と思いを新たにする年末です。ビジョンはまた、年末年始に一人合宿&断食をして考えます

忙しさを最大化しないという考え方

そもそもなぜヒマになっているかと言うと、忙しくなる仕事の仕方をしていないからです。さきほど少し書いたことの他に、事務を増やさない、不要な資料を作らない、飲み会をしない、全てをシステム化する、専門家を活用する、投資を惜しまない、アポは固める、訪問回数を最小化するなどの工夫を積み重ねていっています。

何しろ、設立間もない会社なのでルーチンと言うほどのものが殆どありません。あとは、増やさなければ良い。片付けと一緒ですね。単価も非常に重要で、1ヶ月に1万円の仕事を50件受けると相当「忙しい」でしょうけれども、1日訪問で15万円の仕事を4件受けてもまだまだ「ヒマ」はあります。

事業がうまくいっているかは収入、もっと言えば利益が出ているかどうか、キャッシュフローが回っているかどうかであって、忙しさは全く関係ありません。サラリーマンにとっては「忙しそうに見える」ことも重要な評価の指標の一つなのでしょうけれども、事業をやるなら忙しさなんてマイナスでしかないわけです。

志の高いヒマ

更に言えば、私の場合は「自由とヒマがあれば収入が低くても良い」とは考えておらず、前の仕事の年収くらいあれば良い、とも考えていません。まだまだ先を見ているので、2千万円や3千万円でパンパンに忙しくなるような仕事の仕方はしていないのです。だから年収1千万円なら、相当ヒマでないといけないと思います。

そのためにシステム、システムです。機械とかコンピューターという意味ではなく、ビジネス全体を仕組化するという大きな意味でのシステム作り。これを徹底してやっています。余裕を持って稼げるようになったら、そこで人を雇い始めます。人を雇うとますますヒマになってしまいますが、仕方ありません。

とにかく現業は最小限の労力で半分くらい自動運転にしておき、常に次の展開に力を注ぐことができるようにしておくこと。常にそれは考え続けているので、いつも頭はフル回転している状態です。それは本質的な意味で、忙しいっていうことなんじゃないかなと思うのですが、いかがでしょうか。それでは、また。