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信用の器 フラスコ

サラリーマンの悩みとは・・・何だったかなあ

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

私が起業支援をしているのは「サラリーマンは現代の奴隷であり、解放したい」という想いによります。人はもっと、自由で好奇心溢れる生き方・働き方ができるはずだと考えるからです。ただ、このサラリーマンの不満や悩みというもの、起業してしまうと結構すごい勢いで忘れていくという矛盾があるなあというお話です。

喉元を過ぎると熱さを忘れる

ほんとこれです。人とは弱いもので、例えば熱を出して寝込んだ時には、「ああ、健康って素晴らしい。健康を取り戻すことができたら、限られた人生を全力で生きよう!」と強く思うのに、元気になればまた自堕落な生活に戻ります。空気が無かったら苦しいのですが、あったらそれは普通です。すぐに慣れるんですね。

なので、発狂しそうなくらい深く悩んでいたはずの自分の悩みすら、そこから解放されてしまうと、ちょっとどうでも良く感じてきます。いわんや他人をや。相談を受けていても、悩めるサラリーマンと共感するために、「当時の気持ちを思い出す」という余計なステップが入ってきます。少し距離ができるんです。

これは、起業支援を行っていく上では、由々しい問題です。世界を変えるとか日本経済を救うとか、そういう方向に目線は上げやすくなりますが、肝心の個別の起業家のことが、見えづらくなる恐れがあります。

奴隷は、解放されてしまうとただの市民になる

ちょっと視点を変えます。相談者と完全な共感が難しくなるのなら、「向こう側」の世界の素晴らしさを伝えるという方法も考えられます。自由で好奇心溢れる起業の「向こう側」の世界。これは、確かに実在します。私自身、その喜びに満ちあふれています。なので今、お会いする方には素直にこれをお伝えしています。

ただこれも、そのうち慣れて当たり前になるんじゃないかなという恐れがあります。確かに奴隷解放は成し遂げたけど、別に自分が王様になったわけではない。これただの市民じゃん、と気付く。そうすると、市民には市民の悩みがあり、より上を目指すかここで満足するか考えて、ある意味、今までと状況が変わらないという

サラリーマンの良さに気付いたりする

もっというと、サラリーマンは現代の奴隷かもしれないけれども、主人がいる限りは飢えて死ぬことはないわけです。基本的には突然解雇されることもないので、少なくとも当面、生活の不安がない。これは会社を離れた今、改めて凄いことだと思います。何万人も人を雇って高給を払い、倒産しない大企業って凄いと。

そして、決められた時間だけ会社に行って席に座っていれば、それだけで満額のボーナスを貰えます。もう少し頑張ってやる気を示せば、昇進させてくれたりします。世間からの目も優しいし、名刺を持っていれば誰にでも会えるし、経費も使えるし、有給もたっぷりあるし。いったい何が不満だと言うのでしょうか(笑)

サラリーマンに戻りという気持ちはあるか

ですから、私は敢えて「サラリーマンが奴隷である」と強い言葉を使いますけれども、不満を感じない人は起業をする必要はないわけです。起業家が偉いわけではありません。ただ、自由で好奇心溢れる生き方を求める一部の「サラリーマン不適合」の人を支援するのは私のライフワークであることには、何の疑問も感じません。

私自身、サラリーマンに戻りたいという気持ちは全くありませんし、周りの起業家の方々とお話をしても、「もっと早く起業をしておけば良かった!」という声は多い一方で、後悔している人を見たことがありません。もっとも、失敗した人は口を閉ざしているはずなので、生存者バイアスはかかっていますけれども。

当時の気持ちを忘れないためには

人は、付き合う人の考え方を想像以上に取り入れているものです。成功者ばかりが集まるコミュニティに参加することで、成功するのが当たり前という感覚になる。思想が染み込む感じです。資本主義が当たり前とか、民主主義が素晴らしいとか、そういう考え方も実は、全て周りの人からの影響だと言ってもいいでしょう。

なので、私がサラリーマンの時の気持ちを忘れないようにするためには、起業を目指す方々とお付き合いを続ければ良い。一方で、起業を目指す方々は、そういう仲間が集まる場があれば、「ああ、起業するのって当たり前なんだな」というマインドセットになるでしょう。お互いにメリットがあるわけです。

なので、人生計画フォーラムという場を作ったのは、正しい方向性だったなと今更ながらに自分で理解できてきました。このように、どうやら人間の直感とは、理屈の遥か先を行くものなのですね。私はかなり論理的な方だと思っていましたが、ようやく直感に理屈が追いつきつつあります。

というわけで、最後は結局ステマになりました。人生計画フォーラムは5年後に会員千人を目指し、自由と好奇心に溢れる人生を目指す仲間を募集しています。っとこれくらい書ききれば、もはやステマではないでしょう。それでは、また。

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