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信用の器 フラスコ

「一人合宿」が会社を強くする!・・・のではないかと思うのですがどうでしょう。

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

先日、妻に「シナジーブレインの合宿をしようと思う。二泊三日くらいで」と打診をしたら「それ、ただの一人旅やろ」と冷静に突っ込まれました。ちがうちがうそうじゃない。これは、あくまで弊社の中長期的なビジョンをブラッシュアップするための、重要なイベントなんだよ、というお話です。

会社のステージと合宿の必要性

この3月に起業をして、実質的にはその1年くらい前から起業に向けて全力で走り続けてきて、怒濤の第一四半期がもうすぐ終了します。ここまでは「楽しいの一点張り」で来ましたが、ここにきて正直、壁にぶつかっているのを感じます。方向性はこれで良いのかな、とふと不安になることもあります。

ビジョンも起業前に相当時間をかけて練ったつもりですが、いざ事業を始めてみると視界がぱっと開けます。今まで見えていなかったものが大量に見つかるんです。そうすると、起業前に作ったビジョンは言わば「見えていない」ビジョンになっていて、物足りなく感じます。

企業における合宿とは何か

企業においては、合宿は当たり前のように行われます。役員・幹部社員が集まって、ビジョンや事業計画、新規事業のアイディア出し、特定の課題への対策などを考えます。宴会がセットされていて、温泉があって、ゴルフが付いていたりするので、「遊びなのでは」と一般社員からは疑われたりもしています。

しかし、そこで話されるテーマはその会社にとっては重要であり、人里離れた施設で缶詰になって議論をすれば、何らか有意義な方向性も出ます。流石に、コストを超えた成果が出ないなんてことは無いのではないかと個人的には感じます。遊びの要素も、キーマン同士の親睦を深めますから、適度であれば必要でしょう。

「一人合宿」の実績

「一人合宿」というキーワードでググると非常に多数のエントリが見つかり、その一番上の記事には「休日にホテルや旅館に泊まり込み、事業計画策定や自己の振り返り・目標設定を行う経営者や社会人が増えているそうです」と書いてあります。根拠は良くわかりませんが、一人合宿は近年、増えているんです。

更に、実は私自身、一人合宿の有効性については確信があります。まず、古くは大学のセンター試験での経験に遡ります。北海道の中でも田舎に住んでいた私は、旭川で行われる試験に前日の朝から入り、ビジネスホテルに宿泊しました。ホテルでは特にやることも無いので暇を持て余し、仕方なく物理の勉強をしていたんですね。

すると、それまでいくら授業を聞いても(まあ、聞いてなかったのですが)理解できなかった物理が、「なんだこれ、全部同じ式を変形してるだけか!」と雷に打たれたように理解できたのです。実際翌日の本番では、20点くらいアップしました。あと2泊していたらアインシュタインを超えていたかもしれません。

その後、社会人になってからの資格試験でも、ここぞという時には試験の2日前に会場近くのビジネスホテルに入り、勉強するようになりました。これほど集中して物事を考えられ、また体調を整えることのできる場所は、他にはありません。自宅でも、喫茶店でもオフィスでも、ホテルには敵わないのです。

それでも「遊びではないか」と言われたら

究極のところ、遊びだって良いじゃないかと開き直る気持ちもあります。遊びが斬新な発想を生むのであって、そうであれば(領収書を切れば税務上の問題はありますが)遊びでも良いでしょう。一人旅上等です。一人旅に出て面白かった、アイディアが湧いて事業が広がった。ぐだぐだ言わずに、これで良いのです。

うーん、なんだか、この記事自体が書かなくても良かったような、潔くないような気がしてきました。いったい私は、何を恐れているのでしょうか(笑)。

テーマを絞り込むことが大切

ここまでで、概ね合宿の効果はご理解頂けたと思いますが、一人合宿をするに際しての大きな注意点として、「テーマを絞り込む」ことがあります。「今回はこれしかやらない」と決める、あるいは「やらないことを決める」と言い換えても良いかもしれません。

せっかく集中できる環境に身を置いても、あれやこれや、日常の業務が気になってそれに手をつけてしまったら、オフィスにいるのと同じことです。日常業務はしない、顧客対応はしない、情報発信もしない、何なら電話も電源を切ってしまうくらいの意気込みが大切でしょう。

私の場合は、「事業と人生の中・長期的なビジョン」「この先1年間のアクションプラン」に絞り込もうと思います。ノートに書くことが中心なので、PCは持ち込まなくても良いかもしれませんが、どうしても最後に清書したくなるかもしれないので鞄には入れておきます。

というわけで、一人合宿が会社を強くする!と思うのですが、いかがでしょうか。例え従業員を抱える社長さんであっても、たまには一人になって、じっくりと物事を考えてみるのも、非常に有益だと思います。皆さんも、是非一度、一人合宿を経験してみて下さいね。それでは、また。

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