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【経営者インタビュー】株式会社イマジンプラス笹川祐子様(後編)

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

経営者インタビュー第4弾、イマジンプラスの笹川社長、前編の続きです。幼少体験については、私自身も共感するところが非常に大きかったです。良い習慣についてもいくつか真似をさせて頂き、インタビューの日以来、実践しています。

パソコンとの出会い、運命に導かれる

S:そこで、先ほどの紹介者の方に相談しました。その彼女は占いもやっている人だったのですが、「笹川さん、あなたと今の上司との仕事での相性が最高の相性だ。ついて行けばすごく出世できる」「長い将来を見たら、パソコンに早くから触れておくのが絶対に良い。これから世の中はワープロからパソコンに変わっていくし、笹川さんの適性もパソコンが良い。パソコンがあなたの人生を切り開くから、よく考えてみて」と言われました。

Y:パソコンの時代が来るというのはすごい先見の明ですが、その他の部分はあくまで根拠は占い、ということですよね。

S:そうです。でも、そこまで言うならということで、残ってみることにしました。何人か反対する人もいましたけど、結果的にはその大手の会社はそのあと倒産しましたし、その上司はその後に常務になりました。独立起業もされ、とてもやり手だったのです。「企画営業」の楽しさやりがいを鍛えられ感謝しています。採用やマネジメントでもこの上司に教わったことが今も生きています。なにより、出版社に移っていたら私がパソコンに詳しくはならなかったと思います。

パソコンスクールにいたからこうやって東京に出て来ることができましたし、これからはインターネットの時代だと思えたのも早くからパソコンに関する業務を経験したからです。今のイマジンプラスがあるのも、その決断のお陰です。だから、占いはバカにできないんですよ。

Y:私は占いを信じない方でしたが、でも本当にそうですね。でもそれ以上に、その占いに素直に従ってみる笹川社長の決断がすごいと感じます。ちなみに、そのとき声がけがあったのが、福武書店からだったらどうしていましたか。

S:えっ、いやあ、それは良い質問ですね!実は当時、夜に飲みに行って福武書店の当時の採用担当者とお会いしたことがあります。そのとき、嫌味でなく本当に心から「御社とご縁がなかったお陰で、今はベンチャーでばりばりやれています。ありがとうございます」と言えました。

福武書店に行っても課長になれたかどうかもわからないですし、少なくとも今のようにオーナー社長にはなれていませんよね。なにより1社目の経験で自分は編集者として一流になれないことがわかっていました。だから、思えば福武書店への想いはその頃には吹っ切れていたのですね。

リーマンショックの時でも、ベネッセコーポレーションの時価総額は落ちることがなく、私は自分の先見性に自信を持ったものです。

その後、福武会長にお会いしたこともあり、やはりその話をしました。「長い人生を考えると、御社に落とされて本当に良かった」とお伝えしました。だから、第一希望に落とされても人生それで良かったと思えるときがくる、と若い人には言っています。

Y:確かに、運命のようなものはありますよね。

S:そして、3つ目の会社であるパソコンスクールで、水を得た魚のように楽しく仕事をさせて頂いて、営業・企画・マネジメントから新規出店・部下の育成・採用・管理部門まで全て担当させて頂き、スピード出世もしました。

最後は社長室長という形でオーナー社長と資金繰りを経験させて頂きました。この時に、キャッシュフローが大事ということを叩き込まれたことが、今の私の社長としての財産だと感謝しています。

そしてたまたま出会った東京の事業家から熱心にヘッドハンティングのお誘いを受け、生意気にも「私の才能を北海道で埋もれさせては勿体ない」と社長を説得し、転職して上京したんです。

Y:もともと、例えば学生の頃から起業家になる予定だったわけではないのですね。

S:そのパソコンスクールの会社で楽しく仕事をしているうちに、だんだん欲が出てきたというか、将来、「経営陣の一角を担ってみたい」という思いが芽生えました。その当時は、金曜の夜中3時くらいまで飲んでいるのですが、土曜の朝9時から簿記の学校に通いました。その後、実際に会社の資金繰りを担当して、ペーパーで学習したことが実践できました。

そうやって経営全体の流れを体験することで、いっそう経営に興味が出てきました。いずれは、自分も新規事業を起こしてみたいと思うようになりました。

Y:なるほど、それで冒頭のお話と繋がるわけですね。良く理解できました。

幼少体験と「運気」に対する考え方

Y:お話をお聞きしていて、笹川社長の素晴らしいところは、1:素直に人の意見を聞くこと、2:決断力、3:目の前の仕事を一所懸命やること、だと感じました。この3つが揃っていると社会人としてどこにいってもうまく行くと思うのですが、こういう能力は先天的なものなのでしょうか。

S:どんな能力にもある程度は先天的なものはあると思いますが、私の場合は、小さな頃に身体が弱かったことも影響しているかもしれません。いつも嘔吐をしていて、体調が悪くて入院しているうちに足の肉離れをおこして外科病棟に移るといった具合でした。この子は18歳まで生きられない、と言われていました。

なので、小学校の頃は殆ど学校に通うことができませんでした。学校も休みがちで、家で本を読んだり、先生から教科書を渡されて、それを読んで勉強していました。田舎の学校で融通が効いて、良い先生でした。

そのように身体が弱かったので、子供心に「なぜお金持ちとそうでない人、幸せな人とそうでない人、成功する人とそうでない人がいるのだろうか」という疑問が沸き起こりました。夜逃げをする人を見たりして、それも子供心に思うところがありました。

入院をしていると、お見舞いにくる人と来ない人がいるなとか。お金持ちなのに幸せではない人がいるのはどうしてだろうかとか、人間の運というものの存在を深く考えるようになりました。

Y:私も身体が弱かったので、良くわかります。どうしても死を意識するから、人生のことを考えるようになるんですよね。この与えられた命、人生をどう使おうか、というような発想になりますよね。

S:そうです。それで高校くらいから哲学書を読むようになったり、大学に入ると、成功者の話を聞いたりするようになりました。18歳まで無事生きられて、もう一つおまけの人生を頂いたので、人様のために頑張らないといけないと思います。運気を良くする努力もするようになりました。成功者は必ず、運気を良くする取り組みをされていますね。

Y:何か、運気を良くするために具体的な取り組みをされていますか。

S:まずは、どんな時でも明るく元気な笑顔ですね。私たちの日常は煩わしいことも多いので、どんな時も笑顔は難しい修行です。それと日々の良い習慣を持つ。そして感謝!

身体と心のバランスを保つとか、疲れを溜め込まないようにマッサージや温泉に行く、人の悪口を絶対に言わないとか、神社にいってお賽銭をしたり寄付をしたりといった「天上貯金」のようなことをしています。

また、夜、就寝前に身体のパーツひとつひとつに「心臓さんありがとう」と声をかけて眠るようにしていたりします。丈夫にはなったとは言え、今でも気力でカバーしている部分がありますから。

イマジンプラスの今後のビジョン

Y:それでは、最後に御社の5年後、10年後のビジョンについて教えて下さい。

S:そうですね。みんなの笑顔をつなぐイマジンプラス!社長も社員も一緒になって成長し続ける場です。事業をやるからには売上高を50億、100億と大きくしていきたいですね。子会社も今は2つですが、将来的には10個くらいまで増やしたいと考えています。売上と言うのは、人にどれだけ喜ばれたか、という結果ですし、雇用を生み出すことでより大きく社会貢献もできると考えています。日本の将来の課題となる分野で、今のコア事業の関連領域で拡大していくという発想です。

人材でいえば、今後は、シニア・主婦・外国人の活用ですね。

例えば、社員やスタッフの住まいを確保する、福利厚生の意味での不動産関連や、WEBサービス、海外からのインバウンド対応、教育アプリなどについて、拡大していきたいですね。やりたいことは一杯あるので、頑張っていきたいと思います。

Y:すごく面白そうです。楽しみですね!もっとお聞きしたいことがたくさんありますが、お時間になってしまいました。本日はお忙しい中、貴重なお話を頂きありがとうございました!

(プロフィール)笹川祐子
株式会社イマジンプラス代表取締役社長
北海道滝川市出身。藤女子大学英文学部卒業。
札幌市内の出版社やパソコンスクール運営等を経験、その後起業を目指し29歳で上京。
1995年インターネット関連のサポートビジネスの新規事業に着手、新規事業の法人化を経て、2003年株式会社イマジンプラス設立、代表取締役社長に就任。
2012年教育事業の子会社イマジンネクストを設立、代表取締役に就任。

著書には『絶対幸運体質』(電子書籍)。
社長ブログは女性社長や本・読書ランキングで上位を更新中。
道産子社長会会長、女性経営者の会を運営。
趣味は、神社・温泉・山登り・囲碁

「イマジンプラス社長 笹川祐子の感謝ブログ」
http://ameblo.jp/imagineplus/