夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
今回は書評第二弾、『夢を叶える』です。先日、縁があって福島正伸氏の講演を聴く機会があったのですが、それはもう素晴らしい内容でした。講演を文字起こししたいくらいに感動したのですが、それはさすがに権利の問題も大きいでしょうし、本なら公開情報なので、良いかなと思った次第です。
本に書かれている内容自体は、初めて見ることばかりではないのですが、福島氏を知った今の私からすれば、少なくとも日本国内においては、これが全ての源流なのではないかと考えてしまいます。機会があれば、是非、氏の講演をご経験下さい。以下、要約です。
第1章:夢を叶える思考法とは
事業を始める時には「うまくいっても、いかなくても、一生、やめない」と決める。なかなか結果が出なくても、「学ぶことしかない。これじゃ、成功しかできない。いつか成功しちゃうなあ」と考える。
大勢の成功者との出会いの中で「自分は、ものごとがうまくいかないように考えている。しかし、何かを成し遂げた人達は、ものごとがうまくいくように考えている」と気付いた。環境は自由にならなくても、どのように考えるかは自由になる。自分が変わることで、全ての状況が楽しくなる。
第2章:夢を実現できる姿勢を身に付ける
やる気になるようにしか考えない。厳しい環境は、感動のドラマの始まり。気持ちが行き詰まることはあっても、手法が行き詰まることはない。ありとあらゆることを試していれば、必ず支援者が現れる。厳しい条件の中で達成した方が、大きな達成感が得られる。
失敗は糧でしかない。あきらめない限り、人生に失敗は無い。天才とは、一般の人があきらめてしまうことを、とことんやり抜いた人々のこと。
第3章:「楽しい」から挑戦が続く!夢が叶う!
「安楽の欲求」「充足の欲求」があり、生きがいを得られるのは充足の欲求を満たすこと。安楽を求めて他に依存しようとする考え方が依存型思考であり、充実の欲求に基づいて自分に期待しようとする考え方が自立型思考。「自立型思考」により、自分で道を切り拓くのが楽しい。
自立型思考は、①自己原因、②自己依存、③自己管理、④自己評価、⑤他者支援の5つに分けられる。自立型人材は、「長期的」「全体的」「根本的」「多角的」の4つの視点を持っている。他人の利益を優先することで、自分が得るものも多くなる。
第4章:人生が楽しくなる4つのキーワード
4つのキーワードとは、「自己実現」「自己成長」「価値創造」「社会調和」目標に向かって挑戦し、知らないことを学び、みんなに感動を与え、すべてが共存・共栄にあることを理解する。そうすれば、毎日ワクワク、生きがいのある人生になる。
第5章:不可能を可能にする「自立型思考」
第3章で出てきた5つの自立型思考の要素について解説。「自己管理」の中に出てくる朝の習慣の一例では、朝起きたら「日本の夜明けだ!」と言う。「それじゃ、日本を変えに行ってくるよ!」と言ってでかける。「他者支援」の中の、お互いが信頼関係の中で成長することができるチームが「相互支援チーム」。
第6章:夢を叶える−依存型思考から、自立型思考へ−
すべての出来事を、「客観的」「好意的」「機会的」の3原則に従って、プラス受信せよ。問題が発生したら、「チャンス!」と口に出す。
自立的思考の6原則は、「1.問題をプラス受信する」「2.自分自身に根本的原因があると考える」「3.状況の変化や相手に期待せず、自らの可能性に期待する」「4.今、自分にできることから全力で取組む」「5.本物・一流を目指して成長し続ける」「6.相手を全面的に認め、信頼して支援する」。
すべての人にどんな夢でも実現できる無限の可能性がある。前向きな言葉をつかい、自立型思考を身につけ、自立型人材になることで、夢を叶えることができる
読後、感じること
いかがでしょうか。きっと多くの人が「それができたら、苦労しないんだよ」と思いましたよね(笑)。私も、この本を読んだだけであれば、そう感じたと思います。ただ、福島先生の凄いところは、このことをご自身で考え抜き、突き詰め、何よりそれを体現しているということです。
そうは言っても私も2時間の講演を聴いただけですから、断言まではできません。もしかしたら全てが嘘かもしれません。ただ、2時間お話を聴くだけで「この人が自分のメンターだったら、どんなに素晴らしいだろうか」と思わせるだけの魅力があるというのは、それはそれで凄いことだと思います。
今の私には、冒頭の「うまくいっても、いかなくても、一生、やめない」というところが特に、刺さりました。確かにそれなら、失敗のしようは無いですからね。これから先、シナジーブレインは全ての挑戦を、楽しみながら、決して諦めること無く、続けていきたいと覚悟を固めた次第です。
皆さんにとって、何か少しでも有益となる情報があれば、幸いです。それでは、また。