人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。
私はかつてサラリーマン時代、資格マニアでした。当時は、ハードワークを終えた平日の深夜や土日に勉強をしている自分に満足していましたし、「いつか必ず役に立つ」と思っていました。もちろん資格はないよりはあったほうが良いのですが、起業してみるとあまり役に立たないなあ、と感じます。
保有資格と、取った理由
金融機関で総合職なんてやっていると、半強制で多くの資格を取らされます。簡単に言うと、取らないと課長になれないんです。資産運用部門は更に競争が厳しく、難関資格と言われるものを当たり前にみんな取得する世界です。それなりの大学を出ている「勉強のできる子」が多いので、みんな試験は得意なんですよ。
ちなみに私が持っている資格を列挙すると、中小企業診断士、証券アナリスト、日商簿記2級、TOEIC800点、AFP、GCS認定プロフェッショナルコーチ、TLC、証券・損害保険・生命保険なんちゃら、ソフトウェア開発技術者やオラクル、データベースなんちゃらも持っています。変わったところでは、将棋アマ初段とかアマチュア無線技師とか。あ、あと人生計画コーチね(笑)。
さらには合格こそしませんでしたが、公認会計士やCFAも予備校から段ボールに入った資料を購入して、勉強していました。投資した金額も、なんだかんだで数百万円になっているでしょうね。別に自慢ではなくて、今思えば資格がないと不安だったんでしょうね。資格があれば、転職や起業にも役に立つと思い込んでいました。
資格が役に立つ場面
実際に社内では、同じくらい仕事ができる人が2人いて「どっちを昇格させようかな」という場面では、資格を持っている方が有利でしょうね。しかし、仕事ができるA君と難関資格を持っているB君がいたら、エラくなるのは確実にA君です。B君は下手すると「資格マニア(仕事よりも資格が好き)」の烙印が押されます。
要するに、資格は「ないよりはあった方が良いもの」でしかないんです。これは、転職の場面でも同じでしょう。起業に関しても「この資格を持っているなら一応、ちゃんとした人かな」と思って貰える効果はありますかね。自分でも「いざとなったら資格を活かして、生活くらいはできるかな」という安心感も少しはあります。
資格が役に立たない場面
資格の何が役に立たないかというと、「稼ぐこと」ができないんです。資格を使って荒稼ぎをしている人なんて、弁護士とか医者を除けばあまり見たことがありません。例えば、経営コンサルタントとして成功している人は、ほぼ例外なく中小企業診断士の資格を持っていませんしね。
資格を持っているからといって得られる程度の信用では、大きな仕事は取れません。人間としての信用を得られるかどうかが本質で、そこには資格の有無はあまり関係無いんです。資格に寄りかかるくらいなら、持っていない方がいいくらいじゃないの、とすら感じることもあります。実はそろそろ、持っている資格を全部放棄しても良いかななんて思ったりもしているんですよ。まだちょっとだけ、未練がありますけど。
では仕事を頑張れば良いのか
サラリーマンの不安を解消する手段として、資格と双璧にあるのが「仕事を頑張ってさえいれば大丈夫」という考え方です。「生きていくために必要な能力は、仕事さえやっていれば自然と身に付くんだよ」という神話です。バブル崩壊以前の世界では、実際にそうだったんでしょうかね。それでも神話だと思いますけどね。
出世を目指すための戦略としては、資格を取るより仕事を頑張る方がマシだと思います。それも、人よりちょっと頑張るのではなくて桁外れに頑張るんです。ただ作業をレベル高くこなすだけではだめです。気配りが大切ですね。「そこまでやるか」と誰もが言うくらい、おだてたりへりくだったり、なんでもするんです。
そうすると、運が良ければ出世できるかもしれません。本当に運が良ければ、転職しても役に立つようなスキルが身に付く部署に配属されるかもしれません。そこでの経験は、起業の際にもムダにはならないことでしょう。ただ、自分の力でお金を稼ごうと思ったら、この頑張りで得られるものだけでは足りないんです。
資格マニアには何が足りないのか
では、サラリーマン時代には何をやっておけば起業をして成功できるのでしょうか。それは、長期的に稼ぐ力を身につけることです。具体的には集客力であり、さらに分解すれば情報発信力と良質な人間関係の保有です。私は普段、これを分かりやすくブログとコミュニティだ、っていう表現をしていますね。
頑張って仕事をしている人には十分な能力はありますから、あとはブログとコミュニティを育てておけば、起業をしてもスムーズに収入を得られるようになります。伸ばすべきは能力ではなく、それを活かすための集客力なんですよね。やってみたらわかりますよ。なかなか、今はピンと来ないかもしれませんけど。
5年前、「このままサラリーマンをやっていても幸せになれない」と確信した当時の自分がこのことを知っていれば、もっと早くもっとスムーズに離陸できたのに、という思いから立ち上げたのが人生計画フォーラムです。合わないところで間違った方向に頑張ることで、人生の時間をムダにして欲しくないんです。
出世や転職では幸せになれない、会社にしがみついても惨めな人生が待っているということは、周りを見回せば気付くことができるはずなんです。30代で気付くことができれば幸運ですが、40代なら気付かない方がおかしいです。「不都合な真実」を見ないフリをして、みんな生きているんですよね。
人生計画を作ることで真実を直視して、自分が幸せになるために自分の人生を生きる。そのための手段が、ブログとコミュニティだと私は思います。端から見たら私がやっていることは怪しく見えるのかもしれないですが、本人としては純粋な社会貢献だと思ってるんですよ。それでは、また。