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信用の器 フラスコ

実は私、プログラミングもちょっとできるんです

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

日曜日にこっそりサイトに上げる記事として、ちょっと私自身のキャリアの振り返りとブランディングのお話を。実は私、プログラミングもちょっとできるんですよね。器用貧乏みたいで、自慢でも何でもないのですが。

システムのキャリア

日本生命という会社に就職して最初に配属されたのは実は、システム関係の子会社でした。人事の課長に「君たち、入社早々出向だけど、決して左遷とかそういうのじゃないからね」と念を押されたことを覚えています。生意気な時期ではありましたが、さすがに最初の研修だけで左遷されるほどの失敗はしていないはずです。

配属されたシステム会社では、2ヶ月くらいがっつりとプログラミングの研修を受けた上で、ホストコンピューターのデータベース周りの保守・開発を担当する部署に配属になりました。そこではCOBOLやアセンブラという、00110101の機械語に近いような、マニアックな言語を使っていました。今でもそうなのかな。

本体からの出向ということで、取りまとめ的なポジションになることも多いなど多少の特別扱いもありましたが、基本的にはプログラミングやテスト、システムの保守などを実際に手を動かしてやります。だから私は、ちょっと勉強すれば最新の言語を何とか使えるくらいのことはできる基礎があるんです。

財務への転身

システムに配属されたのは、大学時代に「システム数学」という理系のゼミを選択していたことからくる勘違いだった気もします。もともとやりたかったのは財務や資産運用でしたから、空気を読まずに「社内FA(フリーエージェント)」という制度を使って、当時の上司の頭越しに人事に訴え、財務部門に移りました。

そこからは、ミドルの実務からフロントの営業、バックの審査に新商品の開発と、財務に関する一通りの仕事を経験できた上、ニューヨークに3週間ほど行かせて貰ったり、メガバンク系のバイアウト・メザニンファンドに出向させて貰ったりで、会社には本当にわがままを聞いて頂いたと感謝しています。

資格マニアとして

そうこうしている間に、様々な資格を取りました。学生のときに簿記2級、システムにいる間にかつて2種から1種と呼ばれていたソフトウェア開発技術者、データベースベンダー系の資格、必修科目としてのAFP、財務に移るために証券アナリスト、財務に来てから中小企業診断士などなど。もう、資格マニアですよ。

そうそう、英会話もやりましたね。NOVAとかGABAとか。あらゆるテクニックを駆使して、TOEICがようやく800点になったところで、とりあえず止めました。あとは海外に駐在することになったら考えようと。公認会計士や、CFAという難関資格に挑戦し、それぞれ数十万円の教材も買いましたね。資格マニアでしょ。

さて、起業をしよう

学生のときから、いつか起業をしたいとは思っていました。キャリアを積む上でも、資格を取る上でも、常に「起業をするときにマイナスにはならない」という判断基準で行動をしてきました。本も、自分の専門以外の自己啓発系のものなども大量に読んでいました。

で、いざ起業です。具体的に何をするかは決めていなかったので、会社を辞める前の1年かけて本格的な起業準備をしました。良かったと思ったのは、手元の材料が多かったので「できること」はいくつか思い浮かんだことです。一方で、もっと具体的な起業のイメージを持って生きてくれば良かったと後悔もしました。

その良かった点と後悔とを活かし、リソースを組み合わせ、ノートをひっくり返しながら作ったのが「人生計画書」というコンセプトです。後に続くであろう多くの起業家予備軍が、無駄なエネルギーを使って遠回りしなくても済むように。より良い人生を、最小のエネルギーで手に入れることができるように。

リソースと見せ方

コンサルにも人生計画書にも、プログラミングの技術は活かされていません。敢えてシステムのキャリアをクライアントに説明することもありません。では、私にとってシステムの4年のキャリアは無駄だったのでしょうか。恐らく、そんなことはないと思います。人生において、無駄な経験というのはないものです。

多くのメンバーが参加するプロジェクトを事務局として取りまとめ、スケジュールを作成し、進捗管理をした経験、システム思考など無形の財産は、今後ビジネスを大きく発展させる際に、必ず活きてくると半ば本能的に感じています。何よりシステム部門にいるときに、将来自分がやりたいことがはっきりと見えた気がします。

だからあなたが今、自分が一番やりたいと思っていることとは直接関係無いように見える仕事をしていたとしても、それは無駄になることはありません。熱い想いを胸に秘めつつ、人生計画書を作成し、目の前の仕事に全力で取り組みましょう。きっとそのことが将来に繋がりますから。それでは、また。