夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
体調を崩して数日間寝込んでみると、いろいろなことを考えます。最近の自分は、やりたいことをやりたいようにやっているようで、「早く稼がないといけない」という呪縛にとらわれていたのではないかと思ったので、今回は「楽しいことだけをやれば人生はうまくいく」、この大命題について正面から書いてみます。
病床にて考えたこと
ここ数日間、感染症にかかって寝込んでおり、することがないのでただぼんやりと考えごとをしていました。最初に考えるのは、「このまま病気が治らず、死ぬんじゃないか」ということ。いや正直、そんな確率は1%もないとはどこかで思っているのですが、私なりのゼロベース思考ですね、これは。このまま死ぬかもしれない。
そして、なんだかんだで無理を積み重ねてきたということ。サラリーマンとしての激務に加え、起業準備段階からずっと、終電まで作業をしていましたから。ストレスがなくなったとは言え、肉体的な疲労はそれなりに堆積している。ここは観念してじっくりと休んでおこうと。この病気には何か積極的な意味がある、と。
それで行き着いたのが、「いずれどこかでまた、倒れる」ということ。そのときに収入が得られる仕組みを持っておくことこそが重要であり、現状あと数十万円稼ぐことには大して意味がありません。このまま死ぬかもしれないということを合わせて考えれば、やりたくない仕事をやっている場合ではない、という結論に達します。
楽しいことだけをやるということ
私はどちらかというと「好きなことを仕事にする」というコンセプトは否定してきたのですが、「楽しいと感じること」は嘘をつかないと思っています。思えばサラリーマン時代もできるだけ楽しい仕事を選んできましたし(そうすると出世しないのですが)、起業をしたのもぶっちゃけて言えば、その方が人生が楽しくなるからです。
楽しいことをやると何が良いかというと、楽しいことは好奇心を刺激し、ワクワクして脳が活性化するので仕事の質と学びの量が最大化されることです。楽しくないことをいくら大量にこなしても、アウトプットのクオリティはせいぜい「合格点」でしかありませんし、学びや能力の伸びも大きくはありません。
直感的な話で恐縮ですが、楽しいと感じることは、その人間が与えられて生まれてきたテーマに沿ったことなのだと理解しています。同じ波長を持った弦楽器同士が共鳴するように、人が背負ってきた使命に出会ったときに楽しいと感じる、とでも言いましょうか。40歳にもなると、だんだんそれが何かが見えてきます。
人生がうまくいくための条件
楽しいというと出てきやすいのが「ごろごろしてテレビを見ているのが楽しい人は、それで良いのですか」という類いの質問ですが、もちろんそんなことはありません。何かを創造したり、改善したりすることを楽しいと感じない人は、残念ながら楽しいことだけをやって人生がうまくいくことはありません。
だから、「誰でも」とか「楽して」もしくは「頭を使わずに」ということではないのです。前向きで真面目な性質を持つ人が、創造性や改善という方向で能力を活かしつつ、脳みそをフル回転させて価値を生み出すことにより、楽しいことだけをやれば人生はうまくいくのです。多くの暗黙の前提があるというわけです。
なぜ、楽しいことだけをやれば人生がうまくいくのか
一つは既に述べましたが、楽しいことをやれば仕事の質と学びが最大化されるからです。結果、仕事の内容が評価されやすくなり、プロフェッショナルとしての地位も獲得でき、良いクライアントが付くようになるでしょう。楽しいことをやっている時にはストレスもありませんので、人間関係も円滑になります。
若いうちの苦労は買ってでもしろと言いますが、確かに自分が何に楽しさを感じるか自分でわかっていなかったりしますから、若いうちの苦労は有益だと思います。面倒な作業の中に、人とは違う喜びを感じる部分を見つけたら、それは天職へのヒントかもしれませんね。それを見つけたら、突き詰めるべきだと私は思います。
今後の活動
なので、今抱えているクライアントさんを全てばっさり・・・なんてことはしませんから、ご安心下さい(笑)。現状、嫌々やっている仕事があるわけでもないですし。ただ、補助金などの公共関係の仕事を手がけることはもうないだろうと思います。各種団体との付き合い、定例会の類いに出席することもないでしょう。
結果として、世間の人からは「変な奴だ」「それで成功するわけがない」などと言われてしまうと思いますが、それは仕方ないというか、あまり重要なことではありません。私にとって「うまくいく」ということ、つまり成功の定義からぶれずに、信念を持って、歩んでいきたいと思います。それでは、また。