夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
世の中には強運の持ち主と不運な人、運の良い人と悪い人がいるように見え、「運も実力のうち」なんてことを言いますが、運なんて本当に存在するのでしょうか。我々は全て、科学的には確率論に支配された偶然に一喜一憂しているだけなのでは、と思う時もあります。しかし運は存在し、人生の大部分を支配しているのです。
良いことは連鎖する
私は最近、運が向いてきているのを感じます。審査が次々と通り、空き待ちをしていた部屋に入居でき、魅力的な多くの人と続々、出会えています。そういう時は頭の切れも良く、面白いアイディアを次々と思い付くものです。いわゆる、「ノッている」という状態です。
良いことは良いことを呼び、悪いことは悪いことを呼びます。幸運が続く状態のことを「運を味方にしている」「流れが良い」なんて言ったりもします。それは気分の問題だけで、単にポジティブな気分の時には良い結果が出やすい、もしくは良い結果だと感じやすくなるだけなのでは、という気もしますよね。
「成功すれば実力、失敗すれば運」なんて言葉もあったりします。人間とはことほどさように、弱いものなのです。運なんてものも、その弱さが生み出した幻影なのかもしれない、というようにも思えます。
ギャンブラーは流れを実感する
ギャンブラーの誤謬、と呼ばれる有名な心理傾向があります。コイントスで表・表・表と表が3回続いた。次はどっちが出る?と聞かれると、多くの人が次は裏が出るような気がする、というものです。実際には、表が出る確率も裏が出る確率も2分の1であることは知っているのに。
このように、確率論の世界では流れの存在は否定されています。サイコロを2回転がしたらそれぞれが独立事象であり、ルーレットの出目もそうだと。全ては偶然で、勝つのはいつも胴元だけだよと。だからギャンブルなんて止めなさいと。これはある意味、正解かもしれません。私も実際、もうギャンブルはしませんし。
しかし、ある程度ギャンブルをやったことがある人ならば、そこにある種の偏り、「流れ」があることは確信していることでしょう。ツイている奴には勝てません。確率や理論など、運は簡単に超越して結果を出します。そして、その運は何かのきっかけで他の人に移っていきます。流れが目に見えるような気がするのです。
運の良い人というのは実在する
私は運や流れについては否定的でしたが、40年近く生きてきて、また多少麻雀や競馬などのギャンブルをやってみて、運の良い人というのは実際に存在すると確信するようになっています。 自分自身は、どうやら突き抜けた強運ではありませんが、まあまあ運の強い方です。
どういう人が運が良いかというと、やはりポジティブな人。貪欲な人。細かくて、丁寧な人。怖がりな人。中には豪放磊落な強運の持ち主もいるのかもしれませんが、基本的には前向きな性格でありながら、運を呼び寄せたらそれを手放さないという慎重さを併せ持っている人が強いですね。
運も実力のうち
これはギャンブルだけの話ではなく、人生でも同じです。運を呼び寄せる人というのは存在します。そういう人は出世もしますし、家庭や金銭にも恵まれます。「自分の方が実力があるのに」なんて嫉妬してもダメです。運を呼び寄せる才能というのは、それ自体が実力なのです。
そもそも、人は平等に生まれてきてはいません。どういう遺伝子を持ち、どんな家庭に生まれ、誰と出会い、いかなる経験をしてきたか。全ては運に左右されていると言えます。折れない心や、努力できる才能を持っているのも、運かもしれません。もっと言うと、運が悪かったら今まで生きてこれてはいないでしょう。
なので、身も蓋も無い言い方をすると、才能や努力も含めて、今のあなたがあるのは全て運によるものです。不運に打ち勝てるだけの力があるのも、運の賜物です。運も実力のうちと言うよりは、運は実力そのものなのです。
人事を尽くして天命を待つ
そうすると、人の一生というのは波間を漂う木の葉に過ぎず、なす術も無く、運という大きな流れに右往左往するしかないのでしょうか。それは、そうではありません。最後は運で決まるとしても、より良い方向へ人生を持っていくことができるように、意志を持つことは大切なことです。
私の座右の銘の一つが、「人事を尽くして天命を待つ」です。やれることを全てやったら後は運次第とも解釈できますし、運を呼び寄せるのは人の意志である、というより前向きな捉え方もできる言葉であり、私は、後者の意味だと思っています。運を呼び寄せることができるだけの行動をすることが、大切なのだと考えています。
運や流れはあると確信していますが、仮にそれが無かったとしても、結局やるべきことは行動であり、持つべきものは意志であることに変わりはありません。だったら、運の有る無しに関わらず、いつでも「人事を尽くす」べきです。例え人生の9割が運で決まるとしても、残りの1割に全力を尽くしましょう。
これを読んで頂いているあなたは、運の存在について、どのようにお考えですか?是非、お聴かせ下さい。それでは、また。