人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。
最近、私が主宰するコミュニティである人生計画フォーラムに人が集まってきたのを見て、色んな人から「安田さんはどうやって人を集めているんですか?」と聞かれます。「ブログです。あとは紹介ですかね」と答えていましたが、一つ忘れていました。それは、『峠の茶屋』方式で開催しているセミナーです。
峠の茶屋
『峠の茶屋』は中学校だったかの国語の授業で教材として扱われた話で、授業中は寝てばかりいた私にしては珍しく印象に残っています。確か、こんな話です。
「ある村と村の間には険しい峠があって、そこを越える旅人はめったにいない。1日に誰も通らないこともある。その峠の頂に茶屋があり、老婆が1人で営んでいる。そこを通る旅人はそこで休憩することを楽しみに峠を越える。老婆は一日も休まずに茶屋を開き、今日も来るか来ないかわからない旅人を待っている・・・」
旅人は、茶屋が開いていると信じて峠を越えるわけです。老婆は、その信頼に応えるために毎日店を開いて、来るかこないかわからない旅人を待っているんです。そこにはいつも茶屋がある、っていうことが大切なんですね。何か全く別の教訓がある話だったのかもしれませんが、当時の私は「ああ、まさに商売というのはそういうものだな」と妙に得心がいったものです。
で、ちょっと奇妙な話をします。私の中ではこの話は紛れもない『峠の茶屋』というタイトルで、ストーリーも明確に記憶されているのですが、この記事を書くために念のためにググったところ、そんな話は存在しないんです。「戦前にそんな話があったらしいのですが・・・」というQ&Aが出てたりしています。まあ、北海道というところはそういう不思議なことが起こるワンダーランドだ、ということで気にせずに進みましょう。
それを作れば、彼が来る
今の仕事だと、セミナーがまさに『峠の茶屋』だなと思うんですよ。今、弊社では個人の方向けに人生計画・資産形成・ブログの3種類の定例セミナーを毎月開催しています。その他にも、2つのブランチの定例会を毎月開催しており、誰かが私に会おうと思えば毎月、会える機会がある仕組みになっています。
これ、大事なことだと思うんです。どういうことかというと、せっかく頑張ってブログを書いたりFacebookに投稿したりしても、「何この人、面白そう」と思って調べたら、セミナーの開催予定が「未定」となっていたり、3ヶ月も先だったら「ま、いっか」となりますよね。出会えるチャンスを逃しているわけです。
こちらもビジネスを抱える身なのでいつでも、とは行きませんが、せめて月に1度か2度は「ここに行けば会えるよ」という状態を作っておくのは大切です。そういう仕組みを作っておけば、ふらりと迷い込んでくる(笑)人は必ず、いるものです。
集客ができないからやらないのは間違い
もちろん、毎月セミナーをやってその全てが満員御礼とはいきません。「第1回人生計画ワークショップ」なんて誰も来ませんでしたよ。確か第2回も誰も来なかったような。そう、誰も来なくてもカウントは進めるんです。「3回もやっているなら、しっかりした内容なのかも」と考える人もいますからね(笑)。
そんな状態でスタートしたセミナーも、今では毎回数十人の参加者が・・・となればお話としては美しいですが、正直に言っていまだに1人とか、ゼロのときもありますよ。公式イベントとは違って広告もメルマガの告知も何もしていないので。誰も来なくても失うのは会議室代だけですからね。
それでも、やっていればコミュニティのメンバーの方から紹介頂いたり、ほんとにたまたま私のブログを見たりして、ぽつんぽつんと人は来てくれるものです。「今やっても1人か2人しか集客できないから、恥ずかしいのでセミナーは無理」とか言っている人は、本当にもったいないなと思います。
セミナーの効果も「積み重なる」
大切なのは、来てくれた1人との出会いを無駄にしないことです。セミナーから個別相談に持ち込んで、バックエンド商品のセールスをかけて売れなかったらおしまい、ではないんです。せっかくあなたのことが気になって足を運んでくれた人なのですから、細くても良いから繋がっておきたいですよね。
メールマガジンに登録して貰うのも一つの方法でしょう。3年後くらいに何かご縁ができるかもしれないので、何もないよりは良いです。でもそれよりも、遥かに強い結びつきを残すことができる方法があります。コミュニティを持つことです。何十万円もするバックエンドは買えないけれど、あなたとは繋がっておきたいと思ってくれる相手であれば、有料のコミュニティくらいには入ってくれるかもしれません。
その売上は月に2千円や3千円にしかならないかもしれませんが、それでも良いんです。そういう、繋がりのある人を10人、20人と増やしていくことで、大きなメリットがあり、パワーが生まれます。出会いをフローから、ストックに変えるイメージですね。そうは言ってもコミュニティをいちから作るのは難しいので、まずは人生計画フォーラムというプラットフォームを使って、やってみてはいかがでしょうか。それでは、また。