人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。
先日、何のセミナーだったかは忘れましたが、「参加者が2名しかいないので中止します」という告知を見ました。なんともったいないことをするのだろうと思いましたが、2名はともかく、参加者が1名だったらさすがに中止する、という人は多いんじゃないでしょうか。これも同じくらい、もったいないですよ。
セミナーには誰も来なくて当たり前
最初に申し上げておきますが、セミナーに誰も来てくれないなんて、極めて普通のことですよ。今では40人の有料会員がいるコミュニティを持ち、多くの人に読まれるブログを書くことで「集客の悩みはなくなった」みたいな顔をしている私ですが、セミナーに誰も来ないことなんて実はしょっちゅうあります。
もちろん「公式イベント」はしっかり告知しますし広告もするので20名くらいはコンスタントに集まって頂けるようになりましたが、毎月やっているフロントセミナーやブランチは、3〜4名も集まれば大成功、1〜2名で普通、誰も来なければ何事もなかったかのようにスルーするという感じでやっています。
ネット上で「お知らせ」したくらいでは、イベントに誰も来なくて当たり前です。最初はSNSに書き込んでも反応はありませんし、震える手で打った広告にも全く反応がなかったりもします。メッセージや会って「お願い」してみても、友人・知人にたまたま他の予定があることが重なります(笑)。
そりゃ、基本的には来てくれませんよ。貴重な時間を使って、お金を払って、その挙句に何か売りつけられるかもしれませんし。まだ経験もない人のセミナーなら、見ていていたたまれない気分にもなりますしね。講師と少人数で向かい合うのも気詰まりですし、質のわからないセミナーには私だって行きたくありません。
1人だとお互いにメリットが大きい
そんな中、2人も来てくれるのならセミナーとしては成功ですよ。会場費だけで赤字かもしれませんし、自分の人件費も考えたら大赤字でしょう。そもそも、その程度の集客力の段階で「セミナーそのもので稼ごう」と考えていたらなその発想自体が間違いです。セミナーで稼ぐなら集客の方法を極めないといけません。
少人数でセミナーをするからには、何か買って欲しい商品や使って欲しいサービス(バックエンド)があるはずです。言ってしまうと、私だったら人生計画フォーラムというコミュニティに入って欲しいと思ってセミナーやイベントをやっているので、セミナー単体ではいつも赤字です。
そんなセミナーに、1人しか参加者が来ない。いっそゼロならなかったことにできますが、1人だと運営上、困るなと最初は思っていました。グループワークやディスカッションもありますからね。でもまあ、せっかくだからやってみるかと何回か試してみて、これはすごく大きなチャンスだと思うようになりました。
参加者が1人だと、完全にその人のカスタマイズした内容でセミナーを実施できるんです。ワークやディスカッションも、講師である自分が入れば問題ありません。何より、参加者の方の満足度が飛び抜けて高くなります。「かわいそう」と思うのか、個別相談に進む可能性はほぼ100%です(笑)。
セミナー開催にリスクはない
何が言いたいかというと、集客力なんて気にせず、とりあえずセミナーをやってみたら良いですよということです。起業以来ずっとやっている人生計画ワークショップは次回で第30回になりますが、確か第1回も第2回も、誰も来なかったと記憶しています。ようやく第3回でぱらぱらと人が来て、それで喜んでいたらまた誰も来ない回があって。今でもその繰り返しですよ。
誰も来てくれなかったら、そっと「第◯回」のところをカウントアップして、会場代が惜しければセミナーのリハーサルをしたり、動画でも撮影していれば良いんです。会場代といっても小さな会議室ならせいぜい数千円です。どうしてもその負担が嫌なら、喫茶店ででも開催できるわけですし。
なのでよく考えてみると、「セミナーに人が来てくれない」なんていうリスクらしきものは、ほとんどリスクですらないんだということです。2名だったら成功、1名だったら最高、0名で当たり前、ですからね。勇気を持ってテーマを決め、日時と場所を決めて、告知しましょう。
1000人の道も1人から
そうやって1名を相手に本気でセミナーをやり続け、「今日は参加者が1人で得をしました!」と言ってもらうことを繰り返した結果が、今の40名の有料会員です。プロダクトローンチで一発で集めた40名ではありません。だからこそ全てのメンバーと信頼関係で結ばれた、強いコミュニティを持つことができています。
コミュニティを1000人にするにはもちろん人が人を呼ぶ、レバレッジを効かせた「仕組み」が必要にはなりますが、基本はこの「1人」の積み重ねです。セミナーやイベントにたまたま来てくれた1人を大切にすることが、全てなんですよ。それでは、また。