人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。
「コーチングを受ける」のと「コーチングの技術を学んでコーチになる」ことは全く別のことなのですが、意外とこのどちらにしようかで迷っている人は多いんです。良く考えてみるとその視点はわからなくもないので、ちょっとまじめに考えてみましょうか。
どういうケースでその2つで迷うのか
コーチングというのはコミュニケーションの技術であり、コーチングを受けるメリットは多岐に渡ります。ざっくり言えば頭を整理し、見落としを減らして選択肢を広げ、問題を解決したり前向きな行動を起こしやすくなります。
コーチにはテーマに関する専門的な知識は不要であり、あらゆるテーマに対応が可能とされてはいるものの、コーチによってやはり得意不得意はあります。私だと起業や経営、そしてコミュニティの運営に関することがテーマになることが多いわけです。資産形成やブログ、奥様やご家族との関係ということもありますね。
私のところに表題の相談が多いというのは、起業やコミュニティ運営を扱っているからだろうと思います。起業をするためにコーチングを受けるか、コーチングの技術を学んで起業に役立てるかという迷いでしょう。コミュニティの運営、なかでもコミュニケーションそのものがテーマであれば、相談するよりも自らがコミュニケーションの技術を身につければ解決する、と考えるのかもしれません。
セルフコーチング
もう一つの視点として、セルフコーチングという技術が挙げられるかもしれません。コーチングを学べば、自らの課題についてその技術を活用し、自ら問題解決の力が身に付くんです。だったら、それを学んでしまうのが長期的には一番良いのではないか、と考えるのでしょう。私はこれは、悪くないアプローチだと思います。
実際に私も1人合宿などの時にはセルフコーチングの手法を使ったりもします。ただ思い付くことを書くだけでなく、コーチとしてのもう1人の自分が様々な質問を投げかけ、それに答えることで思考を深めるんです。と言っても、やはり誰か専門のコーチが付いてくれたら、もっと発想は広がるのになとは感じます。
コーチ仲間を得る
そういう意味では、コーチ仲間とのランチや雑談は、新しい発想を出したり頭の整理をしたりするのには役立ちます。コーチングの「モード」には入らなくても、傾聴や質問の技術は普段のコミュニケーションにも自然に使える人が多いですからね。そういう人が周囲に増えるのは、コーチングを学ぶメリットかもしれません。
そこまですることはめったにありませんが、「ちょっとセッションに入って欲しい」とお願いをすれば、お金を払うかお返しのセッションをするかは別にして、本当のコーチングを受けることも可能です。駆け出しの頃は、練習と称して相互セッションを行い、副産物としてお互いにビジネスアイディアを磨いたりもします。
コーチングを一番受けているのはコーチという事実
本場アメリカはどうかわかりませんが、この日本での実態として、一番多くコーチを雇っているのはコーチでしょう。よりレベルの高いコーチと契約し、メンターとして支えてもらったり技術を盗んだりしています。時間単価1万円のコーチが3万円のコーチを付けて、自らのメンタルブロックと闘っていたりするのが現実です。
言ってしまうと「コーチ=すごい人」では全然なくて、コーチも悩んでいるということですね。このあたり「稼げるようにします!」と言っているコンサルタント自身が稼げていなかったり、集客のプロが自分の集客ができていなかったり、あらゆる業界に言えることだと思います。一般的に、多くの医者は不養生なんですよ。
そういうヒエラルキーというか、ピラミッド構造があるということです。そのトップには偉大なメンターがいて、その弟子がいて、駆け出しのコーチがいて、そのコーチングを受ける人がいる。そう考えると、コーチングを受けるよりはコーチングができるようになる方が上の階層にいる発想なのかもしれません。
「まず学ぶ」というのは正解かもしれない
などとつらつら考えていくと、喫緊の課題があって信頼できるコーチが見つかるのであれば、まずはそのコーチングを受けてみるのは悪くない選択だと思いますが、より長い目でみたら早い段階からコーチングを学んでしまうというのは合理的な考え方なのかもしれません。
学ぶことで「勘所」がわかり、自らがコーチングを受ける効果も高まるようにも思います。また、多くのコーチを知ることで「良いコーチ」とはどんな人かも、よりリアルにわかるようになります。なので結論としては、「一度くらいは受けてみて、良いと思ったら学んでみたら良いんじゃないですか」です。
人生計画協会では人生計画コーチを認定していますし、人生計画フォーラムのメンバーは特典を使って無料もしくは安価で人生計画コーチのセッションを体験することも可能です。どちらでもサポートできるので、こんな客観的な記事を書くことができるんです。もし私が単なるコーチだったら、強引にでも結論は「俺のコーチングを受けろ」になりますよ。コーチのブログを読むときには、気を付けて下さいね(笑)。それでは、また。