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コーチングに関して良くある5つの質問

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

私がコーチングを学んだのはもともとは経営コンサルタントとして有効な対話の技術としてであり、特に個人の方には実はあまり積極的に販売してはいないのですが、必要としている人は多いと感じるので、たまにはコーチングについて纏めてみようかなと思い立った次第です。

1.コーチングってそもそも何なんですか?

私は、まず一般の人はコーチングというものを知らないと考えています。経験の浅いコーチほど、この前提に立たずにいきなりセッションに入ってしまい、クライアントから「何も教えてくれない」と言われるなどの失敗をしているように思います。「普通」の人には、そもそもコーチングとは何かから説明しないといけません。

コーチングとは、語源としては「馬車(kocsi)」であるという説が有力で、従ってクライアントを「目的地に連れて行くこと」がコーチングです。「何かを教えること」は目的としておらず、クライアントの中にあるものを引き出し、目的を達成させるための手助けをする人がコーチ、そのための技術がコーチングです。

コーチは「傾聴」「質問」「承認」といった技術を使います。「指導」や「提案」「アドバイス」は目的とはしません。それでも、クライアントのためになるのならそれも厭わないというスタンスのコーチは多いと思います。特に私はコンサルでもあるので、コーチングの技術を核としながらも、比較的提案も積極的にします

2.スポーツのコーチとは違うんですか?

ビジネスコーチングの説明をするときに、先入観としてスポーツのコーチのイメージを持っている人が多いです。それが、「手取り足取り教えてくれて、技術を上達させてくれる」という誤ったイメージなので、説明に苦労することがあります。基本的には、スポーツのコーチも「教えてくれる」人ではありません

イメージで言えば、落合さんでしょうか。彼は「聞いてきたら答えるけど、それまではほおっておく」というスタイルです。これが、名コーチだと思います。選手が一流になればなるほど、バットの振り方とか球の投げ方を教える必要はありません。ただ迷ったときに良い壁打ちの壁になること、これが名コーチの条件です。

3.どんなときに、有効なんですか?

教科書的には、「人生のあらゆる場面で有効」であるとされています(笑)。確かに技術としては、あらゆる前向きな意思決定や悩み事に対して、コーチングは有効でしょう。しかし実際には、「重大な決断をする場面」にこそ活用すべきだと私は考えています。個人で負担するにしては、費用も安くはないですから。

経営者の方であれば、日々の意思決定が会社の行く末に与える影響は非常に大きいですから、常にコーチを雇っておくということも可能でしょう。事実アメリカでは、大企業のエグゼクティブの70%がコーチを付けているという調査結果もあるそうです。日本でも、いずれそれに近い状況にはなっていくことでしょう。

しかし個人の方であれば、転職や起業、恋愛やご家庭の事情など、「人生の節目」というタイミングで一定期間、より良い意思決定ができるよう、コーチを活用するのが合理的なのではないでしょうか。感情に流されて見落としをする、合理的でない決断をしてしまうことを避けるための保険、と考えるのが良いと思います。

4.料金はおいくらくらいですか?

これは人によって違うので、調べてみて下さいというのが一番楽なのですが、一応相場のようなものがあるとすれば個人の方であれば月2回で3万円程度、経営者の方であれば同じく5万円程度でしょうか。すなわち弊社の料金設定は、素直に相場に従っているということです。安すぎるので、そのうち値上げしますが(笑)。

もちろん、カリスマコーチと呼ばれる方々はこれの2倍・3倍・10倍ということも普通にありますし、副業的に取り組まれている方であればとりあえず数千円で、ということもあるでしょう。原価があるわけでもないので、料金はあるようで、ないようなものです。需要と供給が折り合ったら、それが適性価格です

5.どういうコーチを選んだら良いんですか?

で、一番良くある質問は実はこれなのですが、これをコーチに聞いたらダメですよ。みんな内心は「自分を選んで欲しい」と思っているので、そこに誘導されるだけです。まあ聞く方も、「あなたで良いですか?良いですよね?」って背中を押して欲しいだけだという気もするので、お互い様で良いのかもしれませんが。

ここではそれはぐっと堪えて正直に言うと、「人間的に波長や相性が合う、信頼できる」ということが一番、「自分がこれから進む環境について経験があり、アドバイスも期待できる」ことが二番だと思います。正直、「コーチングの技術が優れている」というのは、そこまで重要な要素だとは私は考えていません。

ですからあなたが重要な人生の転機に立っていて、幸運にも、もしくは手間をかけてこういう条件に合う良いコーチに出会うことができたら、彼らを雇ってみるのも良い投資だと思います。人生の価値をほんの僅か高めるための投資と考えれば、高くはないのではないでしょうか(ちょっと宣伝)。それでは、また。

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