夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。
世の中には「誰でも、楽して確実に月に100万円を稼ぐ方法を教えます!」というような情報が溢れていますよね。普通に考えれば、「そんな方法、あるわけないでしょ」と思います。ところが、それがあるんですというお話です。安田もついにその本性を現したかなんて言わずに、最後までお付き合い下さい。
普通に考えれば
月に100万円は、年収1200万円です。OLや主婦、学生の副業・バイトどころか、金融マンでも課長にならないと到達しません。年代を無視しても上位数パーセント、20代なら、外資系でない限りどの職業でもほぼ不可能です。「売り上げる」でなく「稼ぐ」ですから、月商100万円の引っかけでもなさそうです。
それが更に「楽して」ということなので、サラリーマンでは不可能、これはもう地主にでもなるしかないでしょう。しかし、地主には「誰でも」なれるわけではないので、やはりどう考えても、「誰でも、楽して月に100万円稼げる」というのは一つ以上の嘘が含まれているのではないかと考えるのが正常な発想です。
アフィリエイトも楽じゃない
楽して稼げるで連想するのがアフィリエイトです。「在宅でも携帯でも、1日10分の作業で月20万円」など、派手な広告は大概これです。しかし、一度でも取り組んだことがあれば、決して楽ではないことが良くわかるでしょう。インターネットを活用した小遣い稼ぎとしては否定しませんが、大きく稼ぐのは大変です。
まず1つのサイトなりブログなりが月3万円稼げるようになるまでに、壮絶な手間がかかります。PPCで一気に広げる方法もありますが、ギャンブルの要素もあり危険です。地道なSEOで収益化していくには、かなりの根気が必要です。たまにルールの穴をついたような方法が流行ることもありますが、それでは長続きしません。
で、1つのサイトが稼げるようになれば、理論上は同じ仕組みを10個作れば収益は10倍になるのですが、テーマの当たり外れもあり、例えば売上を30万円にするには膨大な努力と、ある程度の運と技術を必要とします。誰でもでもなければ、楽して確実にでもありません。昔はもう少し、楽だったのかもしれませんけどね。
ギャンブルに必勝法は一つしかない
あと、「楽して儲ける」の西の横綱(?)は、バイナリーオプションやFXなどの「ギャンブル」です。これは流石に、投資とは呼べません。理論らしい理論もなく、丁半バクチをやり続けるので、ある程度時間がたてばもちろん、100万円勝つ人も出てきます。一方で、100万円くらい負ける人も同じ数だけいるわけです。
今まで何度か述べてきましたが、ギャンブルに必勝法は一つしかありません。それは、「イカサマ」です。株であればインサイダー取引です。それ以外に楽して儲ける方法はありません。あとは運次第なので、それを楽しみたい人は良いのですが、確実にとはほど遠い世界です。
稼げる方法を教える
では「誰でも、楽して確実に月に100万円を稼ぐ方法」なんて無いのではないかというと、実はそれがあるんですというお話でした。続きはセミナーで・・・嘘です。それは、「稼ぐ方法を教えること」です。アフィリエイトで稼ぐ方法を教えること。競馬の勝ち馬券を教える、予想屋と同じです。
「誰でも、楽して確実に月に100万円を稼ぐ方法を教えます」というビジネスそのものが、唯一の「誰でも、楽して確実に月に100万円を稼ぐ方法」なんです。オークションでも転売でも同じことです。だから、この情報商材は買ってはいけません。やるなら売る側に回らないといけない。まあ、私はやりませんけど。
情報商材の本質はねずみ講
なので、情報商材というのは、それを買う人がいる限りは儲かり続けるというねずみ講、マルチ、今風に言えば悪質なネットワークビジネスです。そこで学んだノウハウを、更に他の人に教えれば、実際に儲かります。そして、世の中には信じられないくらいあっさりとそれにお金を払う人々というのが存在します。
1万人に情報を提供すると、9999人は「こんなこと、あるはずがない。バカにするな」と怒るのですが、1人は「なにこれすごい!」とお金を払ってしまうんです。だから、世の中からスパムメールは決して無くなることはないでしょうね。どんな商品でも、本当に多くの人に情報を届ければ売れる、ということです。
結局のところ
ということなので、結論はやっぱり「そんな美味しい話、あるはずないでしょ」ということです。あるとしたら、情報劣位にある人(情報弱者)を半ば「騙す」しかないということです。もちろん、シナジーブレインがこの種の情報商材ビジネスに取り組むことはありません。
「能力があって努力もできる人が、驚くほど苦労してそれでもリスクはありますが、得られるものはありますので起業をしませんか」というのが我々のスタンスです。何て魅力が無いんでしょう(笑)。でも、人生というのは本来、そういうものだと思うのですが、いかがでしょうか。それでは、また。